一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

日本相撲協会のリスクマネジメント不在

2008-09-07 | あきなひ
露鵬と白露山 精密検査も大麻陽性
(2008年9月6日(土)16:15 産経新聞)

一連のゴタゴタを見て思うのは、相撲協会は抜き打ち検査をやると決めたときに陽性反応が出た力士がいたらどういう対応をするのかということを考えていなかったんだろうなということ。

全員シロという「いい結果」しか出ない前提でアクションを起こすというのは、それ自体リスクマネジメントができていないわけで、それだけでも執行部の能力が問われると思います。

検査機関の第三者性・信頼性をどこまで確保するか、陽性反応が出た力士の処分手続き(弁明の機会など)をどうするか、処分基準をどうするかなど、十分に議論すべきだったと思います。

元若ノ鵬 起訴猶予へ (2008年9月7日(日)08:15 産経新聞)
ということですが、最初から「刑事処分があれば相撲協会でも処分」などの基準を公表していたならともかく、緩い処分にしても厳しい処分にしても物議をかもすことになってしまいます。


このへん、企業の不祥事対応にもいえることです。
今まで懲戒を発動したことがない会社がいきなり不祥事に関与した従業員を解雇したとしても、不祥事の悪性次第では解雇無効を徹底的に争われると負ける可能性があります。
特に解雇が難しいからと言って依願退職をこれまた強要した場合にその経緯を暴露されると二次遭難になってしまいますし。

コメント
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