一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

池袋三越閉鎖

2008-09-29 | あきなひ

昨日久しぶりに池袋に行ったので、先週のニュースを思い出しました。

ヤマダ電機、三越池袋店跡に出店へ 国内最大級
(2008年09月26日 16時17分 ITMedia News)

三越伊勢丹ホールディングスは25日、傘下の三越の池袋店や鹿児島店など6店舗の閉鎖を発表。このうち池袋店については来年5月6日に閉鎖し、同店の土地と建物などは不動産投資信託を手掛けるシンプレクス・リート投資法人に750億円で売却することになっている。  
ヤマダはシンプレクスが買収した店舗を賃借。約50億円を投じて改装し、都市型量販店の「LABI」として、2010年の開業を目指す。  

ヤマダの08年3月期の連結売上高は約1兆7000億円で、セブン&アイ・ホールディングス、イオンに次ぐ小売業界3位。規模は大きいものの、主戦場である東京都内での家電シェアは1割ほどしかない。そのため、これまでに東京・秋葉原や新橋などに都市型店舗の「LABI」を出店。池袋にもすでに出店しているが、2店体制にして業界5位のビックカメラなどとの“家電池袋戦争”を戦い抜く考えだ。

池袋はものすごい人出でしたが、若者が多く、三越の客層になるような人は少ない感じでした。
そして西武百貨店と東武百貨店の巨艦店に比べ規模も小さいので独自性も出せなかったのかもしれません。


最初にニュースを見た時、池袋には既にビックカメラ本店の隣(駅からは奥のほう)にヤマダ電機の大型店があるので、こちらはどうなるんだろうというのが真っ先に浮かんだ疑問だったのですが、前の店も残すんですね。
ビックカメラはもともと池袋が発祥なので池袋だけで5店舗もあるのですが本拠地になぐりこみというところでしょうか。

ヤマダ電機は最近都心部への出店を加速していて、噂では周辺相場に比べるとかなり破格の賃料を払っているらしいのですが、よほど儲かるみたいですね。

老舗百貨店のリストラの跡地に量販店、というのもなにやら象徴的ではありますが、もとはといえば三越の前身の越後屋呉服店も「現銀掛値無し」を売り物に繁盛したのですから、長期的な目で見れば同じサイクルの繰り返しなのかもしれません。


あと、三越から不動産を買ったシンプレクス・リート投資法人は多分シンプレックス・インベストメント・アドバイザーズが運用している未上場のリートだと思うのですが、シンプレックス・インベストメント・アドバイザーズはもともと日興コーディアルグループが大株主の上場企業だったのがシティグループの傘下入りに伴いゴールドマン・サックスとエートス・ジャパンという不動産ファンドがTOBで取得し非上場化した会社です。

このご時勢になかなか大きな投資ですが、ファイナンスがどうなっているのかとか、非上場リートの出口のシナリオとしてどのようなことを考えているのか興味があります。

 

コメント
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