「酒井法子容疑者」に関する報道はよく連日ネタが尽きないものだと思いながら、反面「押尾学容疑者」の事件の報道が(こちらは人が死んでいるにもかかわらず)やけに少ない方が気になります。
改めて聞きかじりの知識で比較してみると、それぞれの事件は「昭和」と「平成」を象徴しているように思います。
昭和の「アイドル歌手」の最後を飾る時期にデビューした酒井法子と、バブル崩壊後にデビューした押尾学。
複雑な家庭事情を抱えた酒井法子と、帰国子女・サッカー留学という経歴の押尾学。
(「苦労」は昭和のキーワード)
「清純派」の酒井法子と「オレ様」度の高い押尾学。
御曹司と結婚した酒井法子と旬の芸能人と結婚した押尾学
(しかも旦那の実家は"Ski Shop JIRO"。「スキー」も昭和の流行ですね)
使った薬が酒井法子は覚せい剤という戦時中の「ヒロポン」の流れをくむ伝統的なものなのに対して、押尾学はMDMAという80年代後半から流行したもの。
酒井法子は「建設業者」に「箱根の別荘」にかくまわれていたのに対して、押尾学は「起業家」に「六本木ヒルズ」の部屋をあてがわれていた。
周辺の関係者も、サンミュージックの二代目社長とか知り合いの芸能人で、どちらかというとテレビに出たがる人が多いのに対し、押尾学の関係者(スポンサー・遊び仲間etc)と噂される人々はそもそもマスコミより自分の方が上だと思っているのか表に出てこない。
そう考えると、ワイドショーっていまだに昭和の価値観で描いたストーリーを伝えてるだけなのかもしれませんね。
当世風な押尾学の事件に切り込むには力量不足だったり下手をするとテレビ局としての限界が露呈すると自ら承知しているので、安心して話題にできる酒井容疑者に集中しているということなのかもしれません。