一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

JALよりハイチ

2010-01-18 | よしなしごと
先週JALの会社更生の方針が明らかになって、株価が一ケタにまで落ちました。
僕はJAL株は売っても買ってもいないしデイ・トレードもしないので直接の利害関係はないのですが、2,3円になったら、最後の株主総会の入場券として一単元1000株くらいは買っても面白いかな、と思ってました。

ところが、先週末に起こったハイチの地震の惨状をみると、JALの株主総会を冷やかしに行くカネがあればハイチに救援金でも送ったほうが有意義だ、と思うようになりました。

そこで救援金を送ろうと調べてみると、
iTunes Store、ハイチ地震の救援金を受付
というのを見つけました。
でもこれは米国赤十字にいくらしいです。

数ヶ月前に、Amazonが日本の国税庁に課税されたというニュースを聞いて初めて日本での売上を米国本社に計上していた(そういう約款になってた)というのを知ったのですが、これもそれと似た感じです。
救援金に国別の金額を競っても仕方ないのかもしれませんが、Amazonやi-Tune Storeはアメリカのアカウントがないとアメリカのサイトからは買い物ダウンロードできないのにちょっと不公平なような気もします。

決済システムを持ってる強みをグローバルに生かそうとするところはさすがともいえますが。
以前、アメリカで発行されたVISAカードは"Universal"と書いてあって、日本のVISAカードは"international"と書いてあるのを見て、彼我の視点の違いを感じたことを思い出しました。

一方、われらが日本赤十字といえば、ゆうちょ銀行・三菱UFJ・ファミマのFamiポート(という端末があるらしい)で手続してください、となってます。
ネットではYahoo Japanはてななどが受け付けてるようです(Yahooは日本法人が上場までしているのでさすがに日本赤十字なんでしょうか)が、楽天は(今のところ)やってないようです。

このへん、もう少し寄付をしやすくするように工夫の余地はあるように思います。
たとえば、いろんなクレジットカードやネット通販などのポイントの端数でも使えるようにすれば、期限切れ直前のものなどを無駄にしないで済みます。


ポイントといえば、テレビでJALのマイレージを今のうちに使おうという人がマイルで買い物をしているというニュースが流れてました。
マイルは会社更生手続開始後も保護されるといわれていますが、そもそも信用できないという人に加え、マイレージを使おうにも減便したり、デルタと提携したりすると使い勝手が悪くなるでしょうから、気持ちは分からなくもありません。

そこで、JALもいろいろ迷惑をかけた挽回策の一つとして、マイルをハイチの救援金に替える、というのをやったらどうでしょうか?  
マイルはB/S上は既に負債計上しているはずですし(多分)、会社更生手続で融資の返済を止めれば資金繰り的にもどうにかなるはずです(多分)。
 

あわせて、顧客の希望によって一部はJAL自身の救援金に当てる、なんていうのもいいかもしれません。
要するに体のいい債権放棄ですが、ものは言いようではないかと。それから、顧客の期待度もわかると思いますし。


 


コメント
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