熊谷農高で爆発、5人やけど コールドスプレーに着火か
(2006年 7月14日 (金) 20:03 朝日新聞)
14日午前10時40分ごろ、埼玉県熊谷市大原3丁目の県立熊谷農業高校のバスケットボール部の部室で爆発があり、16歳の2年生の男子生徒5人が病院に運ばれ、入院した。いずれも顔や腕にやけどを負い重傷。生徒は「暑かったので、室内でコールドスプレーをまいた」と話しているという。(中略)
熊谷署の調べでは、生徒が、筋肉痛などに使うコールドスプレー6本を部室内でまいた後、一人がたばこを吸うためライターで火をつけたところ、爆発したらしい。
同高によると、当時は進路指導の待ち時間で、5人はバスケットボール部員ではなかったという。爆発後、学校から「理科の実験中にガスボンベが爆発した」と119番通報があったという。
つっこみどころは下線部のあたりなのですが、部室でタバコを吸っているとか、学校の事なかれ主義(または事実確認のいいかげんさ)はさておき、物理・化学の基礎的な知識の習熟が期待されるであろう農業高校の生徒が、コールドスプレーがなぜ冷たく感じるか(=気化熱)すら知らないというところがとても心配です。
これがタバコを吸わずに引火しない代わりに肺に吸い込んで、集団で倒れたりしたら「テロか!」などともっと大騒ぎになったかもしれませんね。
学校も生活指導の前に、基礎教育をきちんとやる必要がありますね。
逆に生徒も学校の勉強も少しは役に立つどころか、基礎的なことを知らないと命にかかわるということが身にしみたことと思います。
ひょっとすると世の中にはコールドスプレーを部屋に撒いている人が結構いるのかもしれませんから、メーカーは早速スプレー缶に注意書きを印刷しないと訴えられる可能性があるかもしれませんw(←笑い事ではないか)