


1989年のアカデミー賞受賞作品、ドライビングMissデイジー です。
1948年から73年まで25年間の、元ユダヤ人教師デイジー・ワサンと黒人の雇われ運転手ホーク・コバーンの
友情、結ばれていく絆を、根強く残る人種差別をからめながら、それでいて軽妙で、思わず吹き出す会話をまじえながらの作品です。
主演のMissデイジーには ジェシカ・タンディ。 我らの時代にはヒッチコック映画 “鳥“ の母親役の女優さんが分かりやすいかも。
ホーク役には、名優 モーガン・フリーマン で彼が52歳の時の作品です。
彼でなかったらこの作品は成り立たなかったと思われる程の素晴らしさで、見ているうち黒人の彼の年齢からしてフリーマン自身に置き換えて
見てしまいます。
物語のはじまりはデイジー72歳、ホーク60歳です。
25年間に起きる時代の進歩、まだまだ残るユダヤ人や黒人に対する偏見、字の読めないホークが遠慮なく自分の意見を言い、頑固で偏屈な
デイジーが反発しながらも、まじめで働き者のホークを頼りにして時代が流れていきます。
ある日突然、認知が現れて錯乱するデイジーをやさしくなだめるホーク。
「あなたは私のベストフレンドよ。」ホークの手を握りデイジーが言います。
最後は老人ホームへ入ったデイジーをホークが訪れ、感謝祭のパイを食べさせてやる。最初の時のようにお互い軽口をたたきながら
デイジーはホークを見つめている。ここで、幕は下ります。
ジェシカ・タンディはこの作品で、80歳のアカデミー主演女優賞の最高齢受賞者になりました。残念ながらその後亡くなりましたが。
DVDを何回見たことか。
セリフのひとつひとつに意志があり、それでいて押し付けすぎず、いつも見終わった時は心が熱くなります。
キリスト教ではないけれど、心のバイブルみたいなものです。

劇団民芸・無名塾の舞台で 奈良岡朋子、仲代達也 主演で4年前オレンジホールで演ったとのこと。
知りませんでした。残念。