くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

スーパーのできごと。

2012-11-27 | 日記

                             

4日ぶりにプールへ行き いつものように授業をこなし

帰りはいつものスーパーへ寄りました。

昼間なので買い物客も少なく カゴを持ち 歩いていると

リンゴを積んだ棚の前に スライスしたリンゴの試食があり その前で

楊枝につきさし 何度も口に運ぶ老人を見かけました。

際限なく食べており 大皿に盛られたリンゴは 見る見るうちに減っていきます。

この老人は 楊枝に何枚ものリンゴをつきさし 1度に口に運んでいるのです。

たま~に このような人を見かけるので そう気にも止めず リンゴを2個

カゴへ入れ ふと食べている横顔を見て びっくりしました。

昔の上司です。

いっしょに仕事をしたのは もう20年以上前のことになります。

当時の彼は 物静かな紳士で おしゃれで上品 奥様もきれいな方でした。

一瞬 見間違いかな と思いもう一度 前にまわって見てみました。

やっぱり 間違いありません。

一心不乱に食べている姿には とても声はかけられませんでした。

当時の 整えられていた髪は 耳の上に少し残り キチンとしていた服は

セーターの袖口がゆるく あちこちに毛玉がつき ズボンのジャージーは

ゆるゆるで これも毛玉のついた靴下にツッカケをはいていました。

まあ 定年退職後の恰好はこんなもんか と思いますが 何といっても驚きは

試食コーナーのリンゴを 際限なく食べていることです。

現役当時 何かの会があり 並んでイスに座ったとき 彼はひざの上に手を置きません。

本人いわく ひざの上に手を置くと 手の熱で ピシッと決まった

ズボンの折り目が消えてしまう とのことでした。

この話に驚いた私は 恰好はどうでも良い部類の夫に 見習いなさいよ

と言ったものです。

皿のリンゴがあと少しになったとき カートをついた妻が来て 夫の手からむしるように

楊枝を取り上げ 手を引いて レジに並びました。

手を引かれた夫は 素直に妻について行きました。

ああ ああ 古木の貫禄 風情 おもむき は理解できている私も

さすがに今日の古木はねぇ

帰って さっそく うちの古木に注意しておかなければ

と思った一日でした。
 


                

コメント (10)
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