もう5-6日前になりましたが 高知新聞朝刊を見て ああっ と声が出ました。
9月から行方不明になっていた 高知県立牧野植物園元園長の山脇哲臣氏が
街中の側溝で白骨化遺体となって見つかり 身につけていたウエストポーチに
入った健康保険証から 本人と確認されたとの記事です。
哲臣氏が行方不明になり 捜していることは 報道で知っていました。
不明になって2ヵ月経過し 98歳という高齢でもあり 無事家に帰ることを
県民の皆が祈っていましたが それはかないませんでした。
高知港近くの深さ85㎝の側溝に落ち そのまま2ヵ月もの間 発見されずに
いたことは ご遺族にとっては たまらなくつらいことと思います。
3日前の高知新聞朝刊には 赴任当時5千㎡だった牧野植物園を 山脇氏が勤務
した20年間に 敷地面積を3万3千㎡にまで広げ 世界に通用する植物園をが口癖
であった山脇園長と 苦労を共にしてきた 元部下の話も載っていました。
役人らしくない親しみやすい人柄で 氏が行方不明になって2ヵ月の間に数十人の
有志で 牧野植物園周辺の山狩りもしたと聞きました。
牧野植物園へ行ってみました。 温室へ続く回廊はツワブキが満開でした。
31番札所 竹林寺五重塔周辺は 紅葉の時期カメラマンで賑わいますが
今年は 燃えるような冴えた赤にはなっていません。
県立牧野植物園は牧野富太郎博士の意を酌み 山脇元園長たちの尽力により
県民の憩いの場所となった今 これからも 変わらぬ姿でいてほしいです。
山脇元園長 どうぞ安らかにお眠りください ご冥福をお祈りします。