映画にくわしいblog友が『原節子の真実』を紹介しておられ 新潮文庫を
買ったものの 小さい字に目が疲れて 少しずつしか進みません。
綿密な調査と 多くの資料集めから書かれ 昨年のベストセラーになった
『女帝 小池百合子』に次ぐ 私には2冊目の石井妙子作品になります。
NHK-BSで 過去にいくつか観た原節子さんは すらりと上背があり
手足が長く 目鼻立ちの美しさや 涼やかな声など 画面からも気品が
感じられ 清らかな白百合のようでした。
小津作品の紀子三部作から 笠智衆氏とは父と娘の 1949年『晩春』は
好きな作品です。 老け役が板につく笠氏は当時 45歳の若さです。
小津監督の代表作1953年『東京物語』の紀子は 戦死した次男の嫁で
笠氏は舅です。 眼下に尾道水道を臨む浄土寺での 好きなシーンです。
小津監督が亡くなると原さんも女優をやめ 以来50年もの隠遁生活を送り
2015年95歳でひっそりと没した 伝説の女優となりました。
演じるが女優と分かっていても 何作か観ると 役どころと女優が重なって
いつしか 素の原節子もこうだとのイメージが作られます。
そんなとき 原さんはたばことビールを愛し 賭けごとも好きだったという
昨年6月の 原節子生誕100年の記事から 演じてきた役どころとは 大きく
ちがう原さんの一面を知り ますます好きになりました。
旅友のおばさん4人でポルトガル ⇒スペインを旅し 無事帰国して関空近く
のホテルで後泊した 2015年11月25日の夜 わいわい夕食を取っていた時
原節子さんの訃報がニュースで流れ かしましおばさんは しんとしました。
9月に亡くなった原さんの訃報は 2ヵ月半もふせられ メディアへの発表は
11月になったと聞きました。
「原節子の真実」まだ1/3しか読んでないですが 今までの原さんイメージとは違う
魅力を 石井妙子さんは教えてくれます。家にこもる間に 読み終えようと思います。