くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

ゴッドハンド。

2022-08-22 | 映画・TV

撮りだめの録画から こんなことも出来るのか という未知の世界をしりました。

『人類の宝を後世につなぐ修復師・繭山浩司  ‘’禁断の技‘’ 』ゴッドハンドの異名を
とる男がいる。やきもの修復師  繭山浩司。 その技を育てたのは戦後の口外できぬ
仕事の数々。

極秘に古美術商から預かった破損品を どんなに目をこらしても傷跡がわからない
までに修復してしまう

今回託されたものは  ‘’無傷なら国宝品級‘’  とされる青磁の花入れと ととや茶碗。
人類の宝を後世につなごうと ゴッドハンドが躍動する』 (公式から)
 
   

その技を育てたのは 戦後の口外できぬ仕事の数々です。 極秘に古美術商から
預かった破損品らを 傷跡がわからないまでに修復してしまう 親子三代に渡る
すごい技が紹介されました。

ばらばらに割れた器が ゴッドハンド繭山浩司の手で もとの姿にもどる。



 

今回の依頼品は 無傷なら国宝級とされる青磁の花入れと 茶の湯で使われる
ととや茶碗です。

依頼主は 藤田美術館館長の藤田清氏と 千利休の末裔といわれる千宗屋氏です。



 

青磁の花入れ・ととや茶碗どちらも 金継ぎといわれる修理のあとがあります。
依頼主と話しあい 花入れは 箱書きの鳳凰耳に修復してほしいとの要望です


左は国宝の万声といわれる花入れ       右が依頼品 大きさもほぼ同じです




まず金継ぎを削り取り 漆をはがし バラバラにしてから作業開始です








鳳凰の顔が 神の手で 着々と仕上がっていきます





絵の具で本体と同じ色を作り 透明感のある気泡まで入れて 鳳凰耳が完成です






『入』といわれるひび割れも 透明樹脂をひと塗りすると 瞬時に消えました




口の部分も底も この通り 無傷にもどりました




継ぎはぎの青磁の花入れが 新品に生まれ変わりました


つぎに着手するは 16世紀ごろの作とされる ととや茶碗です




依頼主がどう修復を希望しているかを聞き その方向に添った修復になります


依頼主は『破茶碗』の箱書きから ひびの入ったままの姿を希望しました


金継ぎで修復してある三角部分を 取り除く作業からはじめます




三角の金継ぎをはがすとき 力の入れようで 茶碗がバラバラになるらしい








欠損した三角は 別素材で作って埋め 周りの色と同化させる方向です




さすが神の手をもつ繭山です。色も質感も違和感なく 三角が埋まりました








修復を終えた青磁の花入れと ととや茶碗を藤田美術館へ納品です。修復した
茶碗で 千宗屋氏がお茶をたてました


茶室の床の間には 修復した青磁の花入れがありました


父 繭山萬次は漆職人から身をおこし この仕事を始めて 名人といわれる
までになり 1998年には黄綬褒章を受けました


浩司はそんな父の下で仕事を受継ぎ 父を超える腕になりました


この仕事を始めて40年。息抜きも40年前から同じ 仲間との週1ボーリングです


繭山萬次  ⇒ キャリア40年の浩司  ⇒ キャリア10年の悠 へと親子三代にわたり
ゴッドハンドは受け継がれてきました




親子の仕事場はこんな状態です


わわわ ものすごく長くなりました。この番組を観て こんなことが出来るのか
と興奮し 残しておこうと つい長くなりました。

番組では 爆笑問題の太田光氏の持つ 向田邦子さんの遺品となった蕎麦猪口が
真っ二つに割れ 修復する作業も紹介されましたが さらに長くなるためやめます。

だらだらの 牛のヨダレにお付き合いいただき ありがとうございました。

 

 

コメント (18)
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