くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

生きていました。

2015-02-18 | 日記

月一で歯医者さんへ行きますが いつも朝一番の時間を予約し
歯石を取ってもらうメンテナンスは 20分ほどで終わります。

終って外へ出たところで 次に入ろうとした人を見て あれっと
振り返ると 向うもこっちを見て

「 〇〇ちゃん  じゃない?  やっぱりそうやぁ 」  と言い
私の手を握ったマダムは 高校時代の同級生です。

聞けば同じ歯医者に 同じようなメンテナンスで  もう10年も
通っているとのことで 今までに 会わなかったのが不思議です。


お互い  ばあちゃんになったねと ころころと笑う彼女の歯に
金属の輪が見えました。

ははぁ~~ん  部分入れ歯をしちょるねと 吹き出しそうになり
なになに  なんかおかしい?  と相手は聞きます。

いや  なんでもない  それよりあんた  時間じゃろと言い
ケイタイの番号を聞いて 別れました。

帰り道 自転車をふみながら もう一度 笑いがこみ上げました。

それは 50年近く前の高校時代に 彼女が言ったことを思い出した
からです。
     
彼女の父親が総入れ歯となり その入れ歯が 50年前のものなら
きっと具合が悪かったでしょう  たびたび外しては ながめている。

落ち込んだ口元 手に持った入れ歯が ぞっとするほど不潔で汚く
もし自分が将来 入れ歯が必要になるなら  その前に死のう 
絶対に死ぬことにする!  と18歳の彼女は 力強く宣言しました。

べつにぃ 入れ歯になっても 死ぬこたなかろぉと 当時の私でした。


部分とはいえ 入れ歯になっても  ちゃんと 生きていました彼女は
すっかり47年前の決意を忘れ たくましき おばさんになっていました。

次 お互いの時間が合うとき お昼でもいっしょに食べて そのときに
47年前の決意は どこへ行ったか  聞いてみましょうねぇ アハハ。。  
                             



                             
                                                       
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義理ずし。

2015-02-16 | 食物関係

バレンタインディに 妻からさえ チョコがもらえなかった夫が不憫で
そこで優しい妻は バレンタインディの翌日 食事に誘いました。

高知に2軒目の くら寿司ができたのは もう昨年のことで 行きたいと
思いつつも 前を通るたびに駐車場が一杯で 待つことが苦手な妻は
空くころを 数ヵ月待っておりました。

食事どきを外し おやつの時間に行くと 20人ほどが待っており
もうちょい あとがよかったかな  と思いましたが 家族連れが
多いため 番号を呼ばれると 5-6人ずつ がさっと減っていきます。

 

 

                        
スシローと基本おんなじじゃね 回るお寿司が ふた付きの違いかね
注文パネルの字が えらい小そぉて 年配者はメガネが要るねこれじゃ

で食事がすんで おあいそボタンを押すと店員さんが来て
テーブル横の穴に お皿を入れてください とのことです。

ありゃ  気が付きませんでした 入れると枚数が表示され 店員が
値段を言ってくれます。

バレンタインに義理チョコは要らん  毎年 義理ずしか 義理焼肉に
してくれとの ご希望もいただきました。

こうしてノー天気夫婦のバレンタインディは  前日の 妻のトキメキ
なにもなかった当日 義理ずしの翌日と めでたく終わりました。

                             

                             
                         

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久しぶりでした。

2015-02-14 | 日記

さぼっていたプールへ行かねばと思い 朝済ませておこうと スーパーの
1番客になりました。


この日はポイント5倍日で この際買っておこうと 油 味噌醤油 牛乳と
重いものばかりが 3袋になりました。

駐車場まで帰り 2度に分けて運ぼうかと思いましたが  ええいっ!
面倒だと 腕が抜けるほど重い袋を全部持ち エレベーターまで来たら

あらら  エレベーターの点検で 3時間ほど止まるとの貼り紙です。

階段で登らねばならず 2回に分けて運ぼうとしたところへ 同じくもう1人
点検を知らなかった若者が来て  あれ~~  とのことです。

ユニクロの? ダウンを着た若者は 確か最近まで 遠くからでもすぐ解る
私立進学高の 学生服を着ていた彼です。

エレベーター脇に置いた 重い買い物袋を さっと2つ持った若者は
運びますよ  何階ですか?  と言います。

若者に2つを持ってもらい 自分は1つ持って 彼に付いてゼロゼロと
階段を登り始めましたが 目方があるおばちゃんは だんだん遅れます。

若者は 振り返り 振り返り  デブおばちゃんを待って また歩きます。

ようやくたどり着き 玄関前に2つの袋を置いて 去ろうとする若者を
おばちゃんは呼び止めました。

今運んでもらった袋を ガサガサとまぜて 板チョコを1枚取り出し
「 ありがとう  助かりました  食べてね 」  と手渡しました。

一瞬  びっくりの表情を見せた若者は 次に にっこりと白い歯を見せ
「 ありがとうございます 」

若者から見れば 彼の祖母にも近い そんな歳のおばちゃんの感謝を
ちゃんと 受け取ってくれました。

まだ上へと 階段を登ろうとする若者の背に 更におばちゃんは言います。
「 あ  あのぉ~  それは  バレンタインのチョコじゃないきね 」

若者は振り返り もう一度 にっこりしました。

そりゃそうです 特売で5枚買った 税込1枚69円のガーナミルクチョコが
バレンタインディのチョコであろうはずもなくて コーヒーのおともに求めた
板チョコです。


私立高の卒業式は終わったばかりで 今は大学受験の真っ最中かな?
聞きたかったけれど 他人が 聞いてはならんことです。

荷物を置くとき きれいに散髪された 若者のうなじが美しくて それを
うっとりして ながめたおばちゃんです。

久しぶりのドキドキ感は バレンタインディ前日の 幸運日となりました。
                             



                             
                                                 
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うつ。

2015-02-12 | 日記

最近  最近といっても ここ2-3日のことですが 理由もないのに
なぜか 気分が落ち込みます。

以前は 気が滅入るときは 必ずなんらかの原因があって 例えば
周りとトラぶったり 気まずくなったり 体調が悪いなどなど ちゃんと
それなりの 思い当たる節がありました。

これといって思い当たることもなく 体調も だるい感じはしますが
これは毎度のことで すこぶる良いとも思いませんが どこか痛むと
そういうこともありません。


月2回の洋裁教室は いつも世間話をしつつ縫いますが 70代の先生と
60代生徒の話題は この日なぜか この歳になっての後悔になりました。

先生も生徒も皆 高知生まれの高知育ち 純粋のはちきんですが その
はちきんおばさんが口を揃えて言うには  あのとき そこまで言うことは
なかった  言い過ぎたと後悔している  とのことで 皆一致しました。

言い過ぎた後悔は 言った本人はケロリと忘れても 言われた側は決して
忘れず 心に傷を負っており  後悔先に立たず 覆水盆に返らずです。

反対に  あのとき もっと言ってやれば良かった 言い足りなかったという
後悔は 不思議とだれも持っておらず これがはちきんの特徴でしょうか。

この歳になると だれもが 言い過ぎた後悔は持っていると見え 話が弾み
洋裁教室は 懺悔の場となりました。

今から思うと どうもあのときから 落ち込んでいます。

ほかになんら 思い当たる節はなけれども なぜにこうも 気が滅入るのかと
よせばいいのに そういう方面には とんとウトい 夫に聞きました。

「 そりゃ  老人性の  うつじゃろねぇ  」  とのことです。

精神科医でもない夫の診断は 最近ロクなもんを食べてないのが それが
原因とのことで パワー不足はうつになると 自信たっぷりに言いますので
それもそうかと 焼き肉を食べに行きました。


老人性うつの妻は 食欲だけはモリモリあって これで完治したと思いたく
もう 懺悔大会はやめようと  そう思いつつ帰ってきました。
                           

                           

                                                
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大きく育って!

2015-02-10 | 日記

2日前の 高知新聞の朝刊1面に  『 16歳 久礼カツオ船へ 』
という見出しで まだ幼さの残る 少年2人の笑顔が載りました。


高知と大分の ともに16歳の少年が 大型カツオ1本釣り船 順洋丸
113トンに乗り 11月まで続く漁に 新聞に載った日 出港しました。

写真右の 竹嶋くんの父親は今現在 全国でも屈指の水揚げを誇る
黒潮町(旧佐賀町)の漁師で 父と同じ道を歩むことになります。

一方左の伊藤くんは大分県からで 中学卒業後地元でアルバイトを
転々としていたところ 両親が インターネットで見つけた求人情報で
乗船となったと書かれています。

カツオの1本釣り漁は 土佐佐賀の明神丸が有名で 昨年放送された NHKの
『プロフェッショナル仕事の流儀』  という番組で取り上げられ 驚異の水揚げを
誇る第83佐賀明神丸 明神学武漁労長(船頭)の 仕事の流儀が紹介されました。


昨年の放送が今年に入って再放送され 学武氏40歳が データや独自の
カンを働かせ ここ10年で4度もの 水揚げ日本一を記録するさまが紹介
される内容でした。

学武氏は 代々続くカツオ1本釣りの名門 明神家に生まれ 父は伝説の
名漁労長と呼ばれた 三郎氏です。

長期に渡って取材された番組は 漁の様子や 漁師の24時間も紹介されて
ナブラというカツオの群れを追い 年間300日もの 海上での日々を知りました。

後継者不足に悩むこの世界で  久礼から若者が船に乗るは 数十年ぶり
とのことで 16歳の2人に 漁業関係者も大きな期待を寄せています。

死ぬ前に 食べたいものを3つ言え といわれたら ほかの2つは考えるとして
私の場合 迷わず1つは  戻りガツオの塩タタキです。


記事によると 今回乗船の2人は 日本近海でカツオを追う間 1本釣り漁の
生き餌となる イワシの積込みや 港での 水揚げの手伝いからスタートです。 

                           
   
                           

                                                                                                         
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