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アメリカの最大の悩みの1つとして、中南米からの不法移民の増加が挙げられるだろう。それにしても景気が絶不調のアメリカへ命を懸けてでも移民しようとする中南米の貧困相の暮らしは想像以上にボロボロだ。
ストーリーはアメリカから強制送還させられたお父さんとおじさんが再びアメリカを目指すために、半ば無理矢理連れて行かれる少女がいる。彼らは屋根の上にまで乗客が満載の長距離列車に乗ってホンジュラスからアメリカの国境を目指す。しかし、よく考えたらホンジュラスからアメリカへ行くには、さらにメキシコを無事に通過しないといけなかった。
そしてメキシコで待ち構えるのが、彼らの懐を狙うギャング団。このギャング団で行われる儀式、行動、生活が恐ろしいほどリアルに描かれている。たとえばギャング団に入るために人を殺さなければならないこと、敵のアジトのギャングを殺して飼っている犬に食わせるようなシーン、さらに殺されたギャングが四つ裂きにされているシーンなど。そしてとにかく入れ墨が怖い。これらのシーンを見てメキシコへ旅行するのは控えようと思ったりする。
そんな恐ろしいギャング団が情け容赦なく、なけなしの金を持ってアメリカへ移民しようとする彼らに襲いかかって来る
ところが無法っぷりが目立つギャング団の中にも、少しだけマトモな心を持った少年がいた。その少年は例の如く移民しようとしている人々を乗せた長距離列車を襲う計画を実行する一員に選ばれるが、彼は組織を裏切り、偶然にもホンジュラスから来ていた少女を助けてしまう。
そして、この少年少女は惹かれあい、さらに長い長い国境までの逃避行が繰り広げられる。やけにギャング団の追いかけてくるスピードが速かったり、各地にギャング団のネットワークが形成されていたり、そしてとにかく裏切り者には執念深く追いかけてくるギャング団。
そんな絶望的な状況の中でこの少年少女はまだ大人とは言えない年齢ながらも勇気と知恵を振り絞り、そして愛の力でアメリカの国境までたどり着けることが出来るのか
逃亡劇のスリルを感じ、中南米の貧困相が置かれた状況が少し理解できた気分になり、そして生きる希望に満ち溢れたラストシーンに涙する闇の列車、光の旅を紹介します
闇の列車、光の旅 [DVD] | |
パウリーナ・ガイタン,エドガー・フロレス,クリスティアン・フェレール,テノック・ウエルタ・メヒア,ディアナ・ガルシア | |
Happinet(SB)(D) |
メキシコ南部において、ギャング団のグループの1人であるカスペル(エドガル・フローレス)はギャング団の掟を破って、ギャング団以外の女の子とこっそり付き合っていた。しかし、そのことがリーダーの1人であるリマルゴにばれていしまい、罰としてアメリカ行きの移民列車を襲う計画に参加させられてしまう。
一方、ホンジュラスにおいて少女のサイラ(パウリナ・ガイタン)はアメリカから強制送還された父親の再びアメリカに戻りたいという願いのために、半ば無理矢理、父親とおじさんの3人で長距離列車の屋根に乗り込みアメリカの国境へと向かう。
サイラ(パウリナ・ガイタン)たちがメキシコに着いたとき、そこへギャング団のカスペル(エドガル・フローレス)とリマルゴ達に遭遇してしまう。リマルゴはサイラ(パウリナ・ガイタン)を犯しそうになるが、それを見たカスペル(エドガー・フローレス)はリマルゴを殴り殺す。
サイラ(パウリナ・ガイタン)はカスペル(エドガー・フローレス)に惹かれるようになり、2人は一緒にアメリカの国境へ向かうことになる。しかし裏切り者の烙印を捺されたガスペル(エドガー・フローレス)はギャング団から猛烈な追跡を受けてしまい・・・果たして彼らは無事にアメリカの国境へたどり着くことが出来るのかは映画を観てください
それにしても世界中を見渡せば、凄いギャング団がいることに驚きました。中南米の貧困層を描いた社会派映画であり、恋愛ドラマでもあり、逃亡劇のスリルがあり、絶望的状況の中に少しの希望を見出せる映画です。それにしてもこれだけ怖い人が襲ってきたら僕なら何もかも忘れてしまうところですが、この少女の暗記力、記憶力には驚きました。
ちなみに監督は日系アメリカ人のキャリー・ジョージ・フクナガ。次作は文芸の名作であるジェーン・エアの映画化のようです。今後も注目したい監督です
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