大寒の時期に受験した試験に、落ちた夢を視た。正夢か・・・、悪夢だ。茫然自失の体で、唖然としていた。これって、真実。と思った瞬間に、眼が覚めた。夢か・・・と思ったが、後味が悪い。情けないことに、気になっているからには相違ない。
試験勉強をやったとはいえ、頑張りが足らなかったのか。それとも、問題を解釈間違いをして、答えを書いてしまったか。次第に暗雲とした気持ちに傾いてしまう。浜さんに、落ちていると言われているだけに、気負いが強く、年度末が怖い。
今年の枇杷葉は、寒冷紗を掛けなかった。花芽は、摘花をしたり、枝ごとの剪定もした。それでだろうか、立春を過ぎたというのに、次々に咲いていく。花瓶に挿しているのも、長持ちしている。一気に暖かくなったり、雨も此処に来て多い。
寒肥はしなかった。年末に塩を入れただけ。後は、枯れた枇杷葉の葉を、掃き寄せてある。枇杷葉の下には、クリスマスローズが並んでいる。これは、夏の暑さを嫌うので、敢えて此処に置いてある。株分けをして、地植にもしたいところ。
兎に角、花芽が満開で、この3ヶ月に渡って、匂い続けている。そうかと思えば、枯れたようになって、実を結ぶ準備をしているのもある。昨日は、多少間引いたが、それでもたくさんの実が生りそうだ。我が家のは、甘くて瑞々しい。
無農薬でもある。自然に任せることは、人間の思うようにはいかない。雪を案じ、寒さを気遣いながら、夏の近づくのが愉しみだ。葉色が少し薄いのは、白茂木かもしれない。白枇杷も、今年の花芽は凄い。待っていた甲斐があったというもの。
父や母には食べさせれないが、お供えにしてあげよう。元気であった頃、美味しい、と繰り返して、頬張った両親の姿が、瞼に浮かぶ。親孝行は、あれだけであった。何もしてあげられなかった想いが、亡きて今偲ばれる。
朔日に、花芽茶を入れ替えたのが、やさしい香りをさせる。勤務先に持参しているが、魔法瓶の蓋を開けた途端に、とても幸せになる。我が家で採れることのうれしさだ。差し上げる方には、私以上に喜んでくれている。
庭の中央に置いてある、枇杷葉苗の鉢。これらは3年物だが、北向きのは未だ小さく、育ちが悪い。