朝、カーテンを開けたり、布団を上げていた時には、晴れていた宇宙が、仕事に行こうと玄関を出たら雨が降っていた。春雨だ。少しばかり肌寒いので、ジャンパーは離せない。駐車場の脇にある梅が満開だ。昨日の陽気で咲いたらしい。
昼食の準備にかかる。菜の花寿しを作ろうと、菜の花を買っておいた。他の具材は、蒲鉾と竹輪。ご飯は、何時もより水分を控えて炊いてもらう。くれぐれもと頼んでいた。酢飯をするのに、砂糖・塩・酢の順に入れ、切るように混ぜる。
蒲鉾と竹輪は、湯に通して笊で切ってから入れた。菜の花は、塩で湯がいた。刻み海苔と紅しょうが、卵焼きを短冊にして載せる。材料は安いが、見た目は彩りがいい。人数分に分けて配膳。中々の出来栄えだったらしく、ほっとした。
季節感がなく、旬の野菜も疎くなる世代だが、個人的な申し出を快く許可して下さる。手作りでしたいのは、インスタントにはない、その時の味の変化を愉しんでほしいから。春でも、早春と春たけなわ、晩春とでは、旬の物も違うからだ。
寿し飯の作り方を教えてくれたのはAさんで、この方法が一番美味しい。我が家の家族はむろんのこと、近所の方も喜んでくれる。高価な材料を買う訳ではなく、その時にある物で賄う。散らし寿しは、手抜き寿しで、揚げや牛蒡も入れる。
自分のさせてもらえることが、皆によろこんでもらえることは、もう少しやってみよう。と思ったりでき、日々の励みにもなる。胸の中が一杯になり、眼が潤んでくる。母や父と重なりあった。お彼岸には、散らし寿しをして行こう。
今朝、お供えの入れ物が、手で持った途端に、木っ端微塵になった。目の前で、パ~ンと砕け散った。空間での出来事だった。何なのだろう?下に落ちたのではなく、乾燥機から取り出して、ものの数秒しか経っていない。
長崎・茂木。年末の枇杷葉の様子。青く硬い葉が、たくさんある。花芽もついて、咲き始めたところ。