虫が這い出てくる頃です。樹木の皮に、目を凝らして見ると、えっ!と思うような格好で、虫が張り付いています。越冬するのに、寒くはないのだろうか?とも思うが。木の葉の裏や、石の下等に居る。それらがこの日を境に蠢くのだ。
とは言え、それらを害虫と言うのには、何か引っかかる。可と言って、花々の蕾や、花弁をかじられたら情けなくなる。なんでよぉ~。あんなに咲くのを、楽しみにしてたんだよ。酷い、どうしてくれるの?って言いたくもなる。心を鬼にして捕る。
一昨年の海棠が、見事に花の一つも咲かなかった。毛虫が大量発生した。唖然と木だけの海棠を見た。すんごく哀しかった。昨年は、毛虫を捕まえた。これからの休みの日は、虫との闘いである。枇杷葉エキスをかけるのだ。大蒜も入っている。
平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』新刊が出た。昨日、本屋に立ち寄って見つけた。目的は、ロビの1巻目を買うため。この回だけ格安で、フィギアが付いている。まあ、どんなものか見てみよう、と予約していた。全巻買うとロビが出来上がる。
それにしても、アシモフの『我はロボット』の、最初のロボットが、子守ロボット・ロビィである。スーザン・キャルビン博士の語る、いや手がけたと言うべきか。ロビィは、どでかい体の、不恰好なロボットであるが、グローリアの友達だ。いえ、子守だ。
だが、そこのところがずれている。グローリアと、その両親との間では。特に、母親の気持ちには、人間ではなく、機械ということに激しい抵抗がある。悲劇は、ロビィとグローリアの両方に、偶然を予期して起きる。母親の完敗である。
中学生になったばかりの少女には、ひどく強烈なショックだった。グローリアが羨ましかった。その時に考えたのが、ロボットは裏切らない。ということだった。読んだのは、その1話だけだったから。以来、ロボットに・SFに狂ってしまった。
星新一、小松左京、眉村卓、筒井康隆、光瀬龍。NHKの少年ドラマシリーズを、観るのを楽しみに生きていた。中学校の図書室に通い、世界文学全集より、鋼鉄都市、タイムマシン、モロー博士の島、透明人間、月世界旅行と尽きない。
海底二万マイル、地底探検にも興味が尽きなかった。高校生の時も、働き出してからも、SF熱からは覚めないでいる。ホラー的な物は遠慮する。デューン・砂の惑星。カイル・マクラクカンのポールに、うっとりしたっけ。DVD買わなきゃ。
今年の小寒の時期。庭中が、枇杷葉で埋められている。何かあれば、枇杷葉。1に枇杷葉2に枇杷葉。エキスも枇杷湯も重宝です。