いや。驚いたねぇ、弁当を作りながら、ふと窓を叩く音に外を見れば。何ということだろう、雪が降っている。それも牡丹雪が荒れ狂っている。傘を差しても、吹っ飛ばされそうになる。ひぇ~寒い!風邪を引かぬように気をつけよう。
仕事場に着き、嗽・手洗いをして、朝食の済んだ食器を、洗い桶に入れておいてあげよう。とお節介をしたばかりに、硝子のコップで右手の親指を切る羽目に。処置に行ってみたが、血が止まらない。困った。応急処置には塩を思い出す。
右手の親指の切り口に、塩をたっぷり乗せてみた。沁みる・・・だが、血が止まった。傷口も痛みが治まった。同僚達が、今日一日は見守りでいい。と援けてくれ、洗い物も入浴当番も代わってくれた。皆さんありがとうございました。
日頃、労を惜しまないことをしているので、じっとしているのは、何やら申し訳ないようで、居心地が悪かった。それにしても、塩の威力はたいしたもの。殺菌作用と、止血作用が、どの塩でも効き目のあることがわかり、安心した。
帰宅して、傷跡を見ると、可なりの切れ方だ。幅は2mm、長さは3cmある。貧血になるかとも思ったが、意外と早く止血できたので、運がよかった。これも初期の応急処置かも。いざという時の閃きがあったればこそ。神に感謝する。
再び、傷口に塩を置き、ガーゼを乗せ、包帯を巻く。痛みはない。傷口も塞がっている。今夜一晩、この状態でいればいいだろう。自然からの恵みには、治癒能力を援ける働きがあるのだ。慌てず騒がず、落ち着いてしなければ。
人間の本性が現れるのは、自分の身に危険が迫ったり、土壇場での理性の働きだ。自分を犠牲にしてまで、他人を助けることは、その時にならないとわからない。危険を冒してまで、自分にできるか自信もない。そこんところぐらつく。
長崎茂木の剪定をした後。すっきり、さっぱりした姿。混み合った枝の間が開き、見通しもよくなった。