水無月。今朝は休みにも拘らず、早起きをする。塩を換えて、邪気を祓う。新聞をゆっくり読めなかったが、近くの友人との約束で、市内まで出かけるためである。AM8時過ぎに自宅を出、待ち合わせに向う。友人を乗せて最寄の駅に行き、電車で15分。
映画館までは、地下を通って上に出て徒歩で10分。開館時間までに30分以上あるが、既に先客が3人。暇なんだなぁ・・・と視線を逸らす。然も、チケットはノアである。館内に入ってみればガラガラで、上映時間が来て、やっと10人か?冷房が効き過ぎ。
ストールとバスタオル持参で、スカーフを巻いて観賞。半袖の上に羽織っているが、この人数では冷房は要らない。枇杷葉の湿布をしてきてよかった、と内心で安堵。世の中の人間が、全て暑がりとは限らないのよ。外に出れば風がある。生き返る心地。
ノア。どうも、先入観というか、期待が大き過ぎた帰来がある。映像にすれば、こんな風になるんだなぁ、と実感する。聖書の件からすれば、個人的な想像からでは、異なるのは否めない。中傷や嫌がらせにも屈せず、神の声のままに忠実なノアには遠い。
映像からと、文字とでは違うことは明らかだが、描き方に疑問を持った。そこが、クリスチャンとの思考の差かもしれない。何が起ころうと、一心に舟を作ることしか頭にないノア。世界の終りではなく始まりには、犠牲はつきもの。神の声とは、ノアそのもの。
帰宅したのは、午後2時前である。漬け置きの洗濯物を回し、枇杷を収穫する。今年は例年にも況して小粒なのだ。ちょっとお供えをしておく。携帯で撮影して、ソーメンを茹で戴く。昨夜の胡瓜揉みが程好い。友人が胡瓜を土産にくれ、冷蔵庫に溢れ返る。
早朝からの起床だったので、昼食後は睡魔に襲われる。気づけば時間がない。施設内の研究発表がある。着替えもならず、愛車を飛ばして滑り込む。隅っこの方に、席を見つけて腰かける。しまった!座ると前が見えない。体をずらして覗きこむ有様に。
16題の研究発表だが、取り組み方がよくても、声が小さかったり、句読点がはっきりしていなかったり、原稿の速度が合わなかったりが多い。これは、話し慣れていないせいだろう。結果だけで言えば、データや統計に説明が偏る。専門用語が多すぎること。
春の宵は、冬の時期に比べて、少し長くなってきた感がある。夜気も温かくなり、夜露に触れて寒さを思い出す。