旧暦を知らないと、どうしてこの時期が、皐月晴れなのかがわからない。五月雨を集めて速し最上川も、首を傾げる次第。皐は、この頃咲く、橙色の花を言い、従って皐月と呼ぶ。西洋暦にはそういったものはなく、この時期の花嫁は幸せになるそうだ。
見映えのある花だけが、綺麗なのではなく、どんな物にも命があり、育っていき、花をつけ実る。自然の中では、目立たないのも、見た目の悪さもあろうが、命を継承して行くことで終えるのだ。ゴキブリにだって言い分はあろう。その姿に悲鳴を上げるが。
ゴキブリは、玉葱が大好物だ。これがあると、闇夜に紛れてやってくる。ゴキブリ団子の基なのである。それを台所や、陽の当たらない場所に置いていると、物凄い速さで増える。ここで増殖しているようなものだ。春の陽射しを感じたら、冷蔵庫に仕舞う。
今年、我が家の枇杷葉は、寒さでやられてしまい、実が生ってはいるが少ない。種茶を作りたいので、祝島に注文をしておく。まあ何処よりも品質に信用がある。味は、我が家のが格段に旨い。唯、摘芽をしないので、粒が小さい。売り物にしない強がり。
来年のことを言うと鬼が笑うが、寒中には枝を短く伐ろう。低木での発育にしないと、直ぐに育ってしまう。白枇杷も、2mを超えたので届かない。枝を曲げるか、脚立が必要で困る。サンタ枇杷葉は、悠に3mはある。夏場には涼しいが、手が届かない。
帰宅して、庭に下り花木を見回っていたら、1羽の揚羽蝶がついと飛んで来た。黒い羽に白い抜き紋である。裾には数本縞が入っているのだった。ここで大きくなった揚羽に違いない。きっと見せに来たんだ。それにしてもなんとシックな模様であること。
明日は、どうにか天気が持つようだ。延々になっている麦刈りと、フェンスの外に大豆を蒔いておかねばならない。薩摩芋は葉が繁っている。早くに蒔いた大豆は、可なり育っている。ピーマンが、カメ虫にやられた。白瓜とメロン、西瓜は先ず先ずのよう。
ドクダミを刈るのも忘れないようにしよう。これは電気屋さんにあげるのだ。孫の迎えもある。この間は、少し遅れて行って、べそをかいていた。祖母ちゃん、用事が一杯あるのよ。姉が中学生になった分、思うようにしているが、寂しいのかもしれないね。
白枇杷が、蕾のまま冬を越し、立春過ぎから咲き出した。青天の霹靂、とはこのことだろう。花芽だけかと思ったら、実がついた。