枇杷葉と塩

　先日、知人が訪れて火傷をしたと俯いて言う。土曜日の夕方だったらしいが、遅かったので連絡を躊躇してそのまま帰宅したとのこと。そういう緊急時には何を於いても駆けつけるのに、半ば呆れ叱りつける。直ぐに焼酎に漬けてある枇杷葉を患部に貼り、包帯で止めおく。皮膚が弱いためカットバンも駄目でかぶれ、そっちの方も大変な状態になる。

　珈琲を飲みながら喋り、帰る前に交換しておいた。今朝、膨れていた皮膚が治まり痛みもないとの報告である。枇杷葉の威力恐るべしだ。尚、知人には粗塩も患部に乗せるように、言っておいたのも効いたようだ。これは、現代農業・2012年の9月号で読んでいた知識だが、物凄い効果に驚いた覚えがある。五感は誰にでもあるが、第六感の働きでも有。

　然しながら、誰にでも通用することではないとも思える。信じることが何をも効く。現代農業の記事でも、自分が納得しないとさっぱりだし、或いはこちらの方が妙を得ていることもあって、個人差にも因るところが大きい。その人には効いても合わない、ということには半信半疑であったりするからだ。病院・医者嫌いで信用度も異なったからかも。

　弁当を作りながら洗濯し、晴れ間にほっとする。昨夜には雲の多い宙で、月と火星は交互に雲間から姿を現せていた。今晩には最接近となるので、願わくば晴れてほしいところだ。デジカメでの撮影には手振れが生じるので、フェンスに凭れて撮影する。このブログに載せるのは来年過ぎだろう。まだ溜めてある写真が沢山あって、処理も済んでいず。

　曼殊沙華が田んぼの畔や道端に満開となって、緑と赤のコントラストが見事です。我が家では銀木製が咲き始めやさしい香りを届けてくれる。大気の澄んだ夜半には、星を眺めながら虫の演奏会に耳を傾けられる。自然からの恩恵の有難さには、自分がそれと気づかなければ判らないことが多くある。お金を出せば買える物もいいが、心を籠めれば宝物。

　弁当を届けて燃料補給をし、郵便局に寄る。通帳の入れ物が破れたと言うと、新しいのに交換してくれた。マスクは要りませんか？と問うとそれでは気の毒との返事。こちらは使ってくれればいいのですと話し作ることにした。布が片付ける度に出てくるのよ、魔法がかかっているようでびっくりする。福沢諭吉は増えてはくれぬが、仕方のないこと。

　布団が干せたのでうれしい。冷房を止めているので湿気が気になるが、まだ暖房には早過ぎる。枇杷葉の花芽が咲きだしたら点けよう。日中の暑さと夕方からの冷え込みには注意し、風邪を引かないようにしよう。昨日は酒粕で甘酒を作った。それに生姜を入れて飲むが、身体が温まって気持ちよく眠れる。武道館でのコンサートのDVDを観ながら…

　宇宙を観ることには何があるのだろう？否、何もなくても命のあることに感謝し、自然を敬い尊ぶ心が大切なのよ。