フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

立山・剱岳縦走その3

2009-09-26 | 山登り
今日はいよいよ、剱岳登山だ。4時起床、残念ながら星が見えず曇りがちの天気だ。雨は降っていない。剱岳まで往復6時間の行程で、また小屋に戻るので荷物は最小限にする。昨夜作ってもらった朝食弁当をカンテラを頼りに食べる。5時カンテラをともしながら小屋を出る。

30分ほどで一服剣頂上着。明るくなってきたので、カンテラを消す。小休止の後、難関の前剱を目指す。岩稜の急斜面を登る。7時前に前剱頂上着。剱岳が眼前に迫るが逆に小さくなってきた。ここからは、カニノタテバイなどの岩場の連続だ。慎重に登る。8時、剱岳頂上に立つ。曇っているが高曇りなので、山々ははっきりと見えたのがよかった。
一同剱岳2999mの札を表示板を手に持ち記念撮影を行う。

8時30分剱岳頂上発。下りはカニノヨコバイが最大の難所だ。絶壁を左足を先に横に移っていくのだが、最初の左足を下ろすところで、岩が反り返っているため、足を置く岩棚が上から見えない。やや恐怖感を感じる。前のメンバーからもう少し下と言ってもらって、えいやっと足を下ろすと、岩棚に足が届いた。そこからは鎖を持って左に進み、ようやく難所を乗り越えた。その後も垂直の梯子や鎖場など何箇所か危険なところがあり、慎重に下った。

11時剣小屋着。昼食は小屋でカレーライスを食べる1000円だ。
12時に小屋を出る。これから別山乗越しまでの登りが意外ときつい。1時30分前に別山乗越し到着。室堂発の最終バスは5時で、この時間なら、それまでには着くことができる。


小休止後、雷鳥平までの下りだが、この下りは疲れた足にはエラかった。3時雷鳥平着。色とりどりのテントと山の紅葉が美しい。ここから室堂までは登りだ。地獄谷を硫黄の匂いを嗅ぎながら登るのがしんどい。やっとの思いで、4時前に室堂に到着し、4時発のバスに乗ることができた。