フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

音楽の集い

2010-11-27 | 人々との交流

今朝もいい天気だ。風もない。外気温マイナス2度、室温14度、湿度40%


朝食後フルートの練習を始める。ソノリテでゆっくり音を出そう。芯がある音を目指す。「毎日の練習」NO1はパターン10のダブルタンギング。これが一番の苦手だ。パリッと音が出ない。テンポを少し落として、はっきりした音が出るようにする。NO7の運指練習もやっておく。♯2パターン3でやる。いかに指に無駄な力が入らないようにするかが課題だ。その後、アルテ16課NO3をやる。拍の頭を押さえた演奏になるよう意識する。16分音符が慌てるのがいけない。

知人のSさんが奥さん、従妹さんと一緒に散歩がてら訪れてきてくれた。東京で採った銀杏を届けに来てくれたのだ。銀杏は食べるようになるまでの処理が大変だ。それをやって持ってきてくれたもので、美しい。

「クルミ・ギンナン割り」を持っているのでそれを使って割ってみた。Sさんからは、食べるときには、こうするんですよ、と教えてくれたのは、「生の銀杏を茶封筒に入れ、封筒の口を閉じ、そのまま電子レンジにかける。中でポンポンと音がしたら出来上がり」です。やってみると、ほかほかのエメラルドグリーンの銀杏の実が出来上がった。甘く、しこしこして美味しい。酒のアテにはぴったりだ。しばし、談笑してお別れする。

その後庭に出る。今日も庭の整備作業をしよう。まず、昨日切っておいた丸太を薪置き場に運ぶ。その後、薪置き場西側の栗の木とウリカエデを1本ずつ伐採した。伐採木を30~40センチにカットして薪置き場に運び、作業を終了する。

昼食後も、フルートを吹いておこう。八ヶ岳フルートアンサンブルの「What' New」は、まだ数か所つかえたり、リズムが分からなくなったりするところがある。そこを繰り返し練習した。「カルメン」は序曲を何度もやるが、まだまだだ。3時になり練習を終える。

4時に、清里で音楽好きの人々の集いがあるので出かける。最初、「Wienerlieder(ウィーンの町の歌)」について、お話を聞いた。

19世紀後半から20世紀前半がオペレッタとヴィーナーリートの全盛時代だった。歌の特徴は、ウィーン風の3拍子で「前歌」と「リフレイン」がある。歌われる歌の内容は、愛の歌は少なく、酒の歌、大人、老境の歌、人生の歌が多い。ウィーン気質。「人はみな死ぬ、だから生きていうちはせいぜいこの世を楽しもう」という現実的享楽主義が特徴だ。
お話とともに「酒の歌」「かんなの歌」「神様がお望みでなければ」「まったくワインはいいものさ」「辻馬車の御者の歌」「ウィーン、我が夢の町」などの曲をCD,DVDで聴く。こうした話をまとめて聞かせていただいたのは初めてなので感心することしきりだ。ドイツ語が全く分からないのが残念だったが、非常に学ぶことの多いお話だった。
「ワイン」「老境」これは、今の私にぴったりかな。「ウィーン気質」を実感するためには、是非一度はウィーンへ行ってみたいものだと思った。

その後、参加者の方々が持ち寄った料理を前に、ワインで乾杯する。しばしウィーン訛、ドイツリートなどの話。その後、いよいよ歌や演奏の時間となった。


清里のヤマガラさんのピアノ演奏は、弾き始めた瞬間、その澄んだ音、軽やかな旋律の流れに驚く。これはアマチュアではなく、全くプロのレベルだ。
そのピアノ伴奏で、初参加の私にも、何かフルートで吹いて下さいということになり、かなり緊張したが「浜辺の歌」「椰子の実」などを吹いた。やれやれである。

参加者の方々は、みなさん日頃から歌いなれている方ばかりなので、ピアノ伴奏でみんなで歌ったり、独唱したりと次々と歌が出てくる。今まで聞いたことない歌もある。

独唱もドイツ語やイタリア語の原語で歌われるので凄い。途中にはピアノ独奏やバイオリンとの合奏もあった。オペレッタのアリアあり、カンツォーネありとジャンルも広い。歌の間にもハイネやゲーテにまつわる面白い話を聞かせいただいた。

会も次第に盛り上がってきて、妻は「この道」、私は「眠りの精」などを歌った。皆さん、いつまでも楽しんでいたいという雰囲気だったが、ようやく9時30分
頃お開きとなった。本当に楽しく、また勉強になる音楽の集いだった。次回開催されるときにも、是非お誘い下さいとお願いし散会した。