フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

秋の長雨

2011-08-25 | 趣味

今日も、明けがたからやや強い雨が降っている。外気温17度、室温22度、湿度62%。

雨がやむ気配がない、秋の長雨なのであろうか。こんな日は、部屋にこもってフルートの特訓とするか。ロングトーン、「毎日の練習」NO7をテンポ60でゆっくりと。腕と指の力を抜く。各調のスケールとアルペジオは、テンポ132でパリッとした音で。これも指の力を抜き、できる限りスムーズに。その後アルテ20課の曲。NO1は短前打音がつく音のスタッカートをはっきりと。NO2は、高音のF♯を息を少なくして美しく。NO3は、72のゆっくりしたテンポを正確に演奏する。

私がフルートを吹いている間に、妻は、トマトソース作りをやっていた。トマトは、皮つきのまま、刻む。

フープロにかけて、トマトジュースを作る。

それを鍋に移して、調味料などを入れずに、ゆっくり煮込んでペースト状にすれば出来上がりだ。ジャム様のビンに詰めて保存しておこう。

午後は、「南仏プロヴァンス12カ月」を読む。10月はキノコ取りのシーズンだ。ある人が、蛇に咬まれないように長いゴム長をはき、蛇避け用に棒を持って山に入り、色とりどりの毒キノコ風のキノコを取ってきた。取ってきたキノコは街の薬屋に持っていくそうだ。秋になると薬屋は一変して「キノコ鑑定屋」になるというのが面白い。
次は、パン屋さん。著者のピーター・メイルが「私にとってはフランス文化を学ぶ新たな課程」というごとく、南仏カヴァイヨンのパン屋さんはすごい。「オーゼ」というパン屋さんは、パンのメニュー「カルト・デ・パン」を用意している。このメニューが面白いのは、単にパンの種類が記載されているのではなく、どのパンにどの料理があるか「簡潔にして妥協を許さぬ断定的な表現でパンと料理の取り合わせが述べられている」という点にある。「アペリティフには、小さな角切りのトーストかベーコンを刻んで焼いたシュルプリーズ(英語と同じかな?surprise=驚き)
、または塩味のきいたフェイユ・サレ」、「生野菜のサラダには、オニオン、ガーリック、オリーブ、ロクフォール(青カビチーズ)の4種類から選ぶ。赤い肉、白い肉、鳥、四足、燻製などの料理に対して、18通りのパンが何にはどれと決められている」とある。さすがパンの国と言うか、グルメの国と言うだけはある。

雨が止んできたので、畑に出た。トマト、キュウリの支え棒をやり直し、枝を整える。弱弱しくからみついている枝は、紐でくくり直す。ナスビも伸びすぎた枝はカットした。すると、小さなカマキリが、きゅっとこちらを睨んでいた。夕方になって肌寒くなってきたので、作業を止める。

夕食は身体が暖まるほうとうが食べたくなった。清里は8月にして鍋料理がほしくなるところなのだ。

ほうとうだけでは少し物足りないと、妻は、畑で採れたナスビ、ピーマン、シシトウ、菊菜の天ぷらを揚げる。天ぷらをあったかい天つゆで食べる、早や秋本番である。