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2008年(平成20年)4月の「洸の会」歌会 

2008年04月27日 22時18分46秒 | 短歌

      日  時 4月23日  (第4水)13:30~
      出席者 8名 (2名欠席)
      指導者 鶴岡美代子先生
       「掛詞」(かけことば)・「序詞」(じょことば)・「枕詞」(まくらことば)について学びました。

「掛詞」(かけことば)について    
  花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめしまに
百人一首から、小野小町のこの歌は 「掛詞」 を使った最も有名な歌。
「ふる」 には 「降る・経る」 が、「ながめ」 には 「長雨・眺め」 が掛けられています。
先生からは男女の語らい 「長雨・眺め」 の説明を頂きました。
花の色はうつりにけりな ーーーは衰えてしまったは俗に誤解釈とみたほうが良いでしょう。
「想い人の事を想ってまた長雨をみているうちに花の色は褪せてしまたです。」
「掛詞」 は5文字以内で、2つの意味がお互いに重なり合って一首の歌としての魅力を引き
立たせるように、技巧を要する歌ですので多くを学んで欲しい。とご指導を頂きました。

「序詞」(じょことば)・「枕詞」(まくらことば)について
  憂かりける人を初瀬の山おろしはげしかれとは祈らぬものを
私につれない人が、優しくしてくれるように、初瀬の観音様にお祈りしたのに、初瀬の山おろしのように
あの人はつらくあたるようになってしまった。

このようになるとは祈らなかったのに。

源俊頼朝臣の恋を詠んだ歌。憂かりける人=私につれない人の意味が大切と。
初瀬の山おろしが 「はげし」 にかかる。
「序詞」 「枕詞」 に似ていますが、「枕詞」 のように 「どの言葉にかかる」 と言う決まりはありません。
又、「序詞」「枕詞」 より長く 5文字以上のものが普通で慣用的に用いる 「枕詞」 に対して創作的である
「序詞」 工夫して創り出さなければならないため難しいかもしれませんが、これもひとつの技法として挑戦してください。
とご指導を頂きました。


今月の入選歌 三首 (20首中)

  そよ風に桜散りゆく池の面芽吹く草木のみどりも映す       Mさま
  『イチロ-がイチロ-よ』の歌読みて余韻が去らずに夜をむかへり Sさま
  ※本の題名は 二重 『 』 で書くこと。ご指導を頂きました。 
  花びらの時に舞い込む窓の辺に老いらの手すさび紙兜ならぶ  Kさま

コメント (2)
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