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「 明日への遺言 」 を鑑賞して

2008年04月04日 22時42分50秒 | 遺族会(各追悼式・戦争証言などを含む)

                    

とても辛く悲しい過去の出来事に多くの皆さんの咽び泣く声が場内に流れておりました。
米軍の無差別爆撃の違法性を訴え、部下十九人の罪を救うべき一身に背負った東海軍管区司令官・岡田 資 (たすく) 中将の崇高なる行動の軌跡、大岡昇平作 「ながい旅」 の映画化。 
俳優 藤田まこと が岡田資中将役で主演の「明日への遺言」を鑑賞致しました。 
    
(パンフレットより)
        誇りや品格を見失った現代にこそ観て欲しい。 心揺さぶる「愛」と「絆」ー 感動の実話
第二次世界大戦後、無差別爆撃を実行した米軍搭乗員処刑の罪に問われ戦犯裁判にかけられた東海軍司令官・岡田資中将。
法廷闘争を 「法戦」 と名付け立ち向かう夫を傍聴席から見守る妻、温子 (はるこ) とその家族。
部下を守り全責任を負う岡田資中将の潔い姿は次第に、敵国の検察官や裁判官をはじめ、法廷内にいるすべての人を魅了し心動かしていく。
そして、判決が下る ー 
岡田資中将が命を懸けてまでも伝えたかったこと、守り抜いたものとは何だったのか ー

夫は戦犯として処刑の席についておりますが、わたくしは今もなお岡田資の妻であることを誇りに思っております。(以上転載させていただきました。)

スクリーンでは、第二次世界大戦の欧州戦線の空襲、日本海軍のハワイの奇襲、B29の東京、
名古屋、大阪の空襲、広島、長崎の原爆投下などの痛ましい姿が映し出され、戦争の悲惨さに悲しみを新たに致しました。 
    
また、先般ドラマ化された  石川光陽氏の 「東京大空襲 語られなかった33枚の真実」 の貴重な写真もスクリーンに映し出されました。

中でも大勢の焼死体の中に背のみが白く残った黒こげの母、側に横たわる黒こげの赤子らしき姿の映像にとても衝撃を覚えました。

次の三首は 東京大空襲 語られなかった33枚の真実
地獄絵の写真を撮影した石川光陽氏の闘い ! のTVを観て詠みました。

  背負ひゐし黒こげの赤子はかたはらに落ちゐて母の背のみの白く
  空襲に焼かれし人らの脂にて言問橋に黒じみ残る
  東京の惨状写す三十三枚一枚一枚問ひかけ巡る

涙が溢れて直視出来ない場面もありましたが、フェザーストン主任弁護人のお人柄、開廷時には奥様を初め家族のお姿があり、お孫様を岡田中将が抱かれるシーンには心が和みました。
そして、刑場に向かった夜、「いい月ですな~」と言ったシーンには家族への思い、部下の減刑を信じながら自ら「本望である」と言い切った惜別の言葉が重なり熱い涙がこみ上げました。 
岡田中将様 どうぞ安らかにお眠り下さい。 合掌
    
    同映画の主題歌「ねがい」森山 良子 作詞・作曲
      
         闇と光をかけぬけながら
         命は何を叫ぶだろう
         くり返す悲しみに負けないあしたに
         ねがいを
         清らかなねがいを
         青い星に ・・・  

森山さんは「法廷で自己の信念を曲げることなく主張し、平和への思いを後世に託して絞首刑となった岡田資中将の生き様に共感し、家族の愛情に涙したその思いをそのまま作詞・作曲にした
楽曲です。」と語られております。

森山良子さんのあの素敵な透き通ったしっとりとした歌声にとても感動致しました。       

コメント (7)
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