白扇書道会
昭和27年に、種谷扇舟先生(1914~2004)が、書を通して豊かな人間の育成を目的として設立されました。
以後、60余年、展覧会、出版、講習会、研究会などを行い、書の普及、振興と、書を通した文化交流にご尽力頂きました。
先生は小学校12年、中学校8年、高等学校17年、大学20年、社会教育5年にわたるご指導をされました。
現在はご子息様を中心に種谷扇舟先生に教えを頂きました多くの先生方によって継承されております書道界です。
平成28年度目録「書」の揮毫は故種谷扇舟先生 ↑初代会長種谷扇舟先生と遺作(80歳時)
原拓書道史(篆書・隷書特集)
故種谷扇舟先生は昭和40年に初めて訪中をされて以来、多くの訪中歴を数え、白扇会展に於いて「黒龍江省書法篆刻作品展」を併催し、
訪日団をお迎えしましたり、日中両国共通の芸術であります書道を通して交流を行っていらっしゃいました。
その折々に求められました多くの拓本は毎回白扇会展に展示して頂きましたが現在も継続展示して頂き、千数百年前の古代文化の石碑が
時空を超えて原石を見る以上の臨場感で再現され、会員はもとより、来訪者の皆様も大切に足を止めてご覧頂いております。
故種谷扇舟先生の拓本の保存数は全国の中でも多いのではとお伺いしております。
拓本の一部をご紹介させていただきます。
朱拓は 碑を刻んだ最初に採るもので特に貴重です。
我が師は貴重な朱拓の「西狭頌」を臨書されました
先生方の展示会場 ↑遺作 種谷扇舟先生 師 市川蘭華↑先生作品 師 市川蘭華先生の「西狭頌」
先生の作品 「西狭頌」(せいきょうしょう)について(HPより)
漢の三大摩崖頌といわれておりますのは西狭頌(せいきょうしょう)、郙閣頌(ふかくしょう)、石門頌(せきもんしょう)です。
時代:漢隷の比較的末期のものです。(AD 171年)
場所:西狭頌は、甘粛省成県にあり、巌壁に刻した摩崖です。
特徴:自然の岩を磨いて書刻した摩崖碑であるためか、比較的荒削りで、雄大、敦厚、 飄逸な趣があり、曹全碑のように整いすぎていない。
書法:思い切って扁平な構えなっているのに注意します。
用筆は、紙に食い入るように力強く筆を押し進め、主要な横画の終わりでは、 一旦筆を止めて充分に鋒を開いてから右上にはねて 波法を作ります。
先輩の皆様の展示会場
特選に輝いた皆様の作品 ↑お仲間の現代詩文書作品
記念賞に輝いた先輩皆様の作品
学校・塾で学んだ小・中学生の作品も所狭しと展示され、8月11日(木)は山の日に両親とご一緒にご自身の作品に魅入っておりました。
素晴らしい「馬車」↑ は知人のお孫様の作品
項 目 出品点数 鑑査員の賞の種類 入賞者数
総出品点数 763 総入賞者数 248
平成28年度より鑑査員へ推薦を頂き、用紙も全紙聯落(れんおち)53×136.3の大きさに戸惑いながら初めて現代詩文書に挑戦しました。
初めての書法に納得出来る作品が書けませんでしたが、鑑査員197名の1人に名を連ねて頂きましたことに励みを頂きました。
「藤村詩」と題して初めて現代詩文書に挑戦も残念!入賞ならずでした