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日本遺族通信 平成27年4月15日号 遺書と九段短歌 

2015年04月17日 06時12分18秒 | 日本遺族通信


                             平成27年4月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌

初めて法務死のお方に遭遇いたし、残念と申し上げる他に言葉がございません。
HPより法務死について学ばせて頂きましたのでご紹介させて頂きます。

法務死(ほうむし)とは ー Weblio 辞書より
刑死者や収監中死亡者の死因を指す用語。
専ら第二次世界大戦後の東京裁判を始めとした戦犯裁判による日本人刑死者に対して用いられ、他の用例は見られない。
同様の用法をされる語に「殉難死」がある。

《小堀桂一郎 出典不明》より
昭和27年4月に独立を回復した時から、日本政府は直ちにこの人たちの名誉回復にとりかかり、28年の国会では全会一致(共産党も含む)で「戦犯として処刑された人々は、法務死であって戦死者とみなす」と決議した。
よって日本には戦犯なるものは存在しない。戦犯と呼ばれる人々は全て戦死者であり、戦場の戦死者と等しく靖国の英霊であることに変わりはない。

       昭和殉難者法務死追悼碑とお言葉のご紹介 (HPより転載)
                 イメージ  
終戦後、戦争犯罪人として、はかなくも散っていった悲しき英霊達。
今日の日本の平和と繁栄のため、自らの魂を賭してこの世を去った彼等・昭和殉難者を思うと、哀惜の念は止むことはありません。
平成6年3月15日、その魂を悼み、聖地高野山奥の院に追悼碑・刻銘碑が建立されました。
戦争の悲惨な歴史が人々の記憶から風化しつつある昨今、亡き英霊達の魂の安らぎを心から祈りつつ、彼等の声に耳を傾けて頂きたい。
そう切に願うものであります。 (HPより転載)

又、過日、TV放映されました京都大学の木村久夫氏が学徒動員され、昭和20年7月カーニコバル島に於いてスパイ容疑の原住民48人を処刑した事件で、取り調べの際に通訳を務めたことから英国軍事裁判で死刑判決を受け昭和21年5月23日処刑されましたTV放映に初めて法務死と言う言葉を学び、涙が止まりませんでした。合掌
その折りに木村氏の「わたしは学者で身を立てていこうと思っていました。著書もなく死ぬのは残念でなりません」と。
そして沢山の短歌も遺されましたこともご紹介されました。

木村久夫氏の辞世の句二首

     おののきも悲しみもなし絞首台母の笑顔いだきてゆかむ

     風もなぎ雨もやみたりさわやかに朝日を浴びて明日は出でまし

不条理な死を遂げられた皆様の名誉回復をお祈り申し上げるばかりです。

木村久夫氏についてのTVを見てとても残念と私が詠んだ歌です

     命令せし参謀は無罪で学徒兵木村久夫は絞首刑になる

     通訳時に拷問せしと罪問はれ戦禍に死なず絞首刑になる

九段短歌選者 三井 勝生先生のお言葉より
二四節気は、一太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の現位置(定気法)によって二四等分し、その分割点を含む日に、季節を表す名称を付したものであります。
今は櫻の春、立春にはじまり、4月20日の穀雨となりました。
昭和59年(1984)から平成31年(2019)までは4月20日が続きます。
穀雨は、穀物を助ける春雨の意味であります。
この日から5月6日の立夏の日まで15日間が、春の季節の最後となります。季語では、穀雨は春となります。

今号も12首のお歌を掲載して頂きましたのでご紹介させて頂きます。

      「いざ征け」と小旗を振りて送りたる兵の幾人帰り来たるや             鳥栖市 遺児女性
     地球上の戦争の消滅祈りつつメサイアを歌はむ未来夢みて          足利市 遺族女性
     過ぎし日の戦争遺児の夫と我貧困ぐらしを涙で語りぬ            長浜市 遺児女性
     窓の外を兵の恩讐流れゆく秋極まりぬシベリア鉄道             出雲市 妻
     「どんな人」父を問はれて困りたり吾に無き生後四月の記憶         青森県 遺児女性
     あゝなんと四十七にて散り果てし父上の信書桐箪笥にひそむ        佐世保市 遺児男性
     戦場に病に倒れし吾が夫の無念の思ひいかほどなりや            船橋市 妻
     南洋の木々に小さき花の咲く兵ら名付けし南洋桜            富士吉田市 遺児男性
     若き日にニューギニアにて逝きし父食することも儘ならずして        甲州市 遺児女性
     父母の遺影は共に寄りそひて物言ひたげに家族見守る            上田市 遺児女性
     七〇年平和国家の優等生黙して教え靖国の父                甲州市 遺児男性
     ゆつたりと千鳥ヶ淵に花は舞ひ心奥深くに時を刻みぬ           
千葉市 私

コメント (8)    この記事についてブログを書く
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
徳さんさま (oko)
2015-04-18 13:07:44
いつもご丁寧に有り難うございます。
「法務死」につきましては昨年初めてTVで知り「戦禍に死なず絞首刑になる」の意味に悲しみが溢れました。
今はみなさま、名誉回復された事と思っておりますが悲しい出来事があったのですね。
未熟な短歌ですが、毎月掲載を祈りながら到着を心待ちに致しております。
返信する
106首目おめでとうございます (徳さん)
2015-04-18 10:42:53
「法務死」初めて耳にしました。せっかく終戦を迎えたのに・・・・。悲しいことですね。
返信する
ヒサイさま (oko)
2015-04-17 18:09:13
いつもご丁寧に有り難うございます。
封筒を祈るようにあけて、106首目の掲載に思わず
今月も1ヶ月1回の幸せの瞬間を味わう事が出来ました。
とても嬉しいです。
返信する
入選 (ヒサイ)
2015-04-17 18:03:43
今回もおめでとうございます。
お名前を拝見してとても嬉しく思います。
お互いに健康に注意して頑張っていきましょうね
返信する
matsubaraさま (oko)
2015-04-17 13:14:05
いつもご丁寧に有り難うございます。
昨年、木村久夫氏法務死の放映にはじめてその意味を学びました。
その後も法務死の名誉回復に奔走する家族のお姿を
TVに見たこともあります。
「日本人が日本人を救えなかったのですね。」↑悲しい事に存じます。
返信する
hanaさま (oko)
2015-04-17 13:06:02
いつもご丁寧に有り難うございます。
こんなに悲しい歌をいつまで詠み続けるのでしょうか?
戦争も遠くなり、悲惨さを語る方々が少なくなります折りに
恒久平和を望むばかりです。
返信する
悲しいですね (matsubara)
2015-04-17 12:41:28
せっかく8/15を生きて迎えられたのに
このような形で亡くなられるとは何とも
いたましいことです。
敗戦国の悲しさで、日本人が日本人を
救えなかったのですね。
返信する
<遺書と短歌> (hana )
2015-04-17 08:05:34
oko様
「遺書と短歌」拝読いたしました。
oko様、皆様のお歌にも胸に迫るものが
ありますね~
幾年過ぎましても残されたご遺族の苦悩は
如何ばかりかとお察しいたします。
返信する

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