汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 抒情に暮れて

2009年11月18日 | 初期中期の詩
花は散り散りに
滑稽は華々しく去っていく幻の名残りに
彷徨う程に慈しみは
この世に無残な芳香を漂わせる

綺麗事はさもしいまどろみに包まれて
一刻の寂寞が
私の身体のあらゆる部分を浸食し
叫び声を上げようにも
反響する喧騒に心は狂気に朽ちる事に怯える

絶えず追い求める
絶えず縋り付いている
哀しみは途方に暮れた海鳥を
優しくあの世へと連れ去ってくれる

挙動が更なる淋しさを
鼓動が更なる焦りの衝動を
私の抒情を厭らしく掻き乱し
紅の憂鬱に彷徨う時の凄惨さを身に染みて
今夜はどんな夢を見ようか

------------------------------------------

縋り付いている→すがりついている
コメント