みやすけの詩 欲望の敗北

あなたへのおぞましい快楽の夢心地が
私をここまで墜落させたのだ！
世に憂う様な瞳のその奥には
私を巣食うであろう絶望の灯がユラユラと揺れていたのだ
浅ましい欲望に平伏して
あなたの華奢で艶めかしい足に命の限りの接吻を施せば
魂の律動に、欲望の詮索が
私の存在に釘を刺し
動けないでいる私の亡骸に
あなたは唾を引掛けるかのように
まじまじとほくそ笑み、そして嘲笑う

あなたの微笑ましい情熱が
嫉妬に燃えた私の絶え間ない絢爛に憶する事なくたゆたいながら
眼はどこか虚ろな面持ちで
あなたの本当の幸せに心を打たれ
逡巡が、秋の夜風のように吹き過ぎて
憐れみが、とても辛辣な我が青春の日々に重なりに
色濃い影を落とす

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憐憫→れんびん