汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

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みやすけの詩 絶望のうねり

2009年11月25日 | 初期中期の詩

私を蔑み、嗤う者
狂気じみて、朽ち果てた悲しみに、
酔いどれの現を抜かす不束者たちよ
浅ましい世の憂いなど
混濁した感情の嵐に一体何の意味があろうか!

精霊は私を欺き、虚栄に悦びを与え
そして跪いた私の破廉恥なしかめ面に
お前は容赦無く汚らしい足でめちゃくちゃに踏みつけ
私を溶解した、花の様な高揚の快感に立ち昇らせ
屈辱の言霊が、私を更に厭らしく苛立たせるのだ!

なんておぞましい彩りなのだろう
情けは、まるで幻の清流に流れている様な
一時の安らぎを、お前は無残にも殺してしまったのだ!

欲望は至る所で人々を嘲笑いながら
風に揺れ惑う煙のように町に垂れ込め
無作法な輩を飲み込み
沈鬱に沈みこんだ微笑みに屈託し
我が虚栄の花に、更なる欲望を掻き立てている!

世界はどれだけのまやかしが蔓延っているのだろうか
屈辱は如何なる魂に、その宿命を植え付けるのであろうか
哀しみはまるで、星の瞬きのように私を見下し
下劣に、私を虚無な世界へと引きずり込むのだ!

疲れに、いつしか涙は乾期に見舞われたの如く渇き失せ
冷笑は轟く間もなく、乾涸びた私の心臓の上で躍動している
何時かの紅に、何時かの世辞の時に
私はもう、其処へは繋がってはいないであろう
闇雲に駆けだした、哀れな未来の架け橋に怖気づき
憂鬱にも追い詰められた冷淡な蔑みに圧迫され
だから、私は葉に滴る水滴の様な淑やかな夢心地を
いつも、切に願っていた
売春に明け暮れ、明日の幸せさえも見出せない不幸な女も
届く事の無い王座に狂う程の欲望を見出している可哀そうな男も
世の幾末に憐憫となり、消えゆく泡のように
淋しさを見出したのなら
我がうねりの灯の末裔に、
いつしか涙は戻らん事を…

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末裔→まつえい
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