晴れ渡る空 降りしきる空しさと子供じみた呪縛
零れ落ちる老齢に達した思想は この手で更なる犠牲を求めている
涙は乾き切った 干し草に隠れている虫の姿は何処か滑稽で
無性に腹を立てている男が一人でうずくまっている
その手に挟んでいるのは 一枚の葉
そこに書かれている血の傷跡に 吐息を吹きかけては
その臭いを嗅いで悦に入っている
そして男はその重い腰を上げて 沈黙に暮れようとしている空に
精一杯の希望をぶちまけた
散り散りになって行く身体 その谺に歯向かうように流れ出る
民俗音楽に 時は終わる事にない唄を歌う
曇り空 差し迫る恐怖に身をすくめている
他人を信じる事に 違和感を覚えた少女 手から滴っているのは
世の未練に塗れた 死人の叫びである
少女ははにかんでこちらを見つめている
一切の力の音さえも感じられない孤独
少女は手に持っている兎の人形を 力ずくで引き裂いた
その中から飛び散る夢と憧れの塊が 厭に眩しい虹を創り出す
切れ切れになって飛んでいく人間の欠片達
怒涛が怖い この世界の静寂に耐えられない
言葉が踊りながら その少女の首を取り囲み 悪戯をけしかけようとしている
言葉が黄土色の感情を吐き出している それもずっと
風は経ち回る度に 人間を喰い尽していく 癒されない現実
見えない壁 山茶花に群がる虫の大群
谺→こだま
零れ落ちる老齢に達した思想は この手で更なる犠牲を求めている
涙は乾き切った 干し草に隠れている虫の姿は何処か滑稽で
無性に腹を立てている男が一人でうずくまっている
その手に挟んでいるのは 一枚の葉
そこに書かれている血の傷跡に 吐息を吹きかけては
その臭いを嗅いで悦に入っている
そして男はその重い腰を上げて 沈黙に暮れようとしている空に
精一杯の希望をぶちまけた
散り散りになって行く身体 その谺に歯向かうように流れ出る
民俗音楽に 時は終わる事にない唄を歌う
曇り空 差し迫る恐怖に身をすくめている
他人を信じる事に 違和感を覚えた少女 手から滴っているのは
世の未練に塗れた 死人の叫びである
少女ははにかんでこちらを見つめている
一切の力の音さえも感じられない孤独
少女は手に持っている兎の人形を 力ずくで引き裂いた
その中から飛び散る夢と憧れの塊が 厭に眩しい虹を創り出す
切れ切れになって飛んでいく人間の欠片達
怒涛が怖い この世界の静寂に耐えられない
言葉が踊りながら その少女の首を取り囲み 悪戯をけしかけようとしている
言葉が黄土色の感情を吐き出している それもずっと
風は経ち回る度に 人間を喰い尽していく 癒されない現実
見えない壁 山茶花に群がる虫の大群
谺→こだま