汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 時間の流れ

2010年10月11日 | 初期中期の詩
滴り行く雨の音 冷たい感触に唄は小さく震えている
この両手に溢れる想いは何?
流線型に型をはめられた水は もう息を吹き返す事もない
凍りついて行く恐怖と悦び 動かす事の出来ない時を今でも感じている
さめざめと泣いている少女は この暗雲の空に小さな願いを込めている
充足していた生活に呆れ果て 彷徨いながら己の涙に訳を探した
そして超然とその軒を連ねている様々な蒼い建物も
この世界の中では一刻の哀しみを乗せる事しか出来ない

雨が降り続いて 眠くなる頭は茫然と空を泳いでいる
何が正しいのかも判らない今となっては
その想いに身を静める一種の作用に ふとした安楽を感じてる

気温は体液が抜かれていくように その重みを徐々に失くしていき
そしてその最果てには 少女が願っていた明日が始まる
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