汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 河の流れ

2010年10月20日 | 初期中期の詩
流れ行く川に身を沈め
穏やかなせせらぎだけが この心を
未知へと酔わせていく
静まり返る岸辺 夕闇の景色がだんだんと
色褪せていく

幾末も恥じらう事なく
川の流れは蛇行を描いて海へと目指す
邪な感情にも惑わされず
ただ己の行くままに描きだした
流線型の傷跡

汚されず 汚れず行く行く満ちる
水の流れ
全てを自然の流れに帰する恵みの声
川はその流れの中で己を見つめ
そして私を見つめる

その己が無へと浸透していくかのような
心地の良い一体の気持ち
それは三位ならずも 全てを包括する奇跡

川の流れに見える繋がりの形容を
言葉に託せば それは新たな放流の中で
幽かな胎動に生まれ変わる
コメント