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国際地学五輪、日本の代表高校生4名で金2・銀2を獲得

2017-08-31 | 学問
 文部科学省は、フランスで開かれた「国際地学オリンピック」で、日本代表の高校生4人は金メダル2人、銀メダル2人と発表した(8月30日)。
 場所/期間
  第11回目
  フランス(コートダジュール)
  平成29年8月22日(火曜日)~8月29日(火曜日)
 参加国数/人数
  29ヵ国地域 108名
 国別チームでは、1位が中国、2・3位が台湾と日本。
 ◆受賞者
 金メダル
 押見(おしみ)祥太(しょうた)さん
 東京都立小石川中等教育学校(東京都) 6年(18歳)
 金メダル
 土屋(つちや)俊介(しゅんすけ)さん
 聖光学院高等学校(神奈川県) 3年(17歳)
 銀メダル
 越田(こしだ)勇気(ゆうき)さん
 海城高等学校(東京都) 3年(17歳)
 銀メダル
 中桐(なかぎり)悠一郎(ゆういちろう)さん
 立命館慶祥高等学校(北海道) 3年(17歳)

 今日は晴れ~曇~雨。気温は低く、最高気温21℃とか。
 散歩には傘を差す、綺麗な楽しい写真が撮れない・・。
 鉢植えで育てている”ユリ”。”テッポウユリ(鉄砲百合)”と良く似た”タカサゴユリ(高砂百合)”である。筒状の白花で、筒状花の外側に紫褐の縞があり、葉は細い。”テッポウユリ(鉄砲百合)”は春に、”タカサゴユリ(高砂百合)”は夏~秋にかけて咲く。
 葉の幅が細く、鉄砲の形のユリ”テッポウユリ(鉄砲百合)”と似ているので、”ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)”とも呼ばれる。
 タカサゴユリ(高砂百合)
 別名:細葉鉄砲百合(ほそばてっぽうゆり)、台湾百合(たいわんゆり)
 学名:Lilium formosanum
 ユリ科ユリ属
 耐寒性球根植物
 原産地は台湾、大正12年日本へ種子が入る
  西日本を中心に広く野生化している
 開花時期
  鉄砲百合は6月頃、高砂百合は8月頃
  種子で繁殖する。11月頃に蒴果が熟す
  細長い莢に沢山の種子が詰まっている。晩秋に莢がはじけて種子が放出される(風媒花)


国際情報五輪、日本高校生金3銀1、開成高・髙谷悠太君が数学に続き世界一

2017-08-08 | 学問
 文部科学省は、イラン(テヘラン)で開催された「第29回国際情報オリンピック」に日本代表として出場した生徒4名が、金メダル3個、銀メダル1個を獲得し、参加した84ヵ国地域の中でトップの成績を収めたとの報告をした(8月3日)。
 第29回国際情報オリンピック
  参加国数・人数:84ヵ国地域・308名
  開催地・会期:イラン(テヘラン) 成29年7月28日(金曜日)~8月4日(木曜日)
  メダル授与:金メダルは成績上位12分の1、銀は次の12分の2に、銅が次の12分の3に授与
 大会は個人戦だが、国ごとの代表選手の合計点数では、日本は1位。個人では、髙谷悠太君(東京・開成高校3年)が4年連続となる金メダルを獲得し、世界1位の成績に輝く快挙。4位・5位にも日本選手が入った。
 ◆授賞
 金メダル
 髙谷悠太(たかやゆうた)さん 開成高等学校(東京都) 3年(18歳)
 髙谷君は、開成中学3年生だった2014年から4年連続で日本代表に選ばれ、いずれも金メダルを獲得。
 今回、600点満点中589.52点という高得点をあげ、2位を大きく離して世界1位を達成した。
 国際数学オリンピックでも2015年に銀、2016年と2017年(今年)でも金メダルに輝いており、今年は世界1位の成績をあげていた。数学と情報で「世界一」を達成するとともに、国際科学オリンピックで通算7個目のメダルを獲得。
 金メダル
 川﨑 理玖(かわさきりく)さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)3年(17歳)
 川﨑君は昨年の銀メダルに続き、2個目のメダル獲得。
 金メダル
 河原井啓(かわはらいさとる)さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)3年(18歳)
 銀メダル
 坂部圭哉(さかべけいや)さん 海陽中等教育学校(愛知県)6年(17歳)
 坂部君は、2016年と2017年(今年)の国際化学オリンピック、2016年(昨年)の国際地学オリンピックでも金メダルをとっており、国際科学オリンピックでの通算4個目のメダルを獲得。

 朝から雨。風がとても強く、傘が飛び、歩くのが難しい時もあった。
 お隣の畑に、”アルストロメリア”の花が咲いている。とても開花期間が長い。花持ちも長く、お花屋さんでは切り花で良く見かける。人気があるお花だ。
 色々な種類があり、花色の変化だけでなく、原種の系統により耐暑性・草丈・花時期などが異なる。代表的な系統として、ペレグリナ系(矮性、大輪咲き)、オーランティアカ系(常緑、四季咲き)、リグツハイブリッド系(耐寒性、早咲き)、ドクターサルタース系(高生、耐寒性)などがあると言う・・・勉強しなくては。
 アルストロメリア
 別名:百合水仙(ゆりずいせん)
    インカの百合(いんかのゆり)
    夢百合草(ゆめゆりそう)
 ユリズイセン(アルストロメリア)科
  ユリズイセン(アルストロメリア)属
 多年草(塊茎:根が肥大し球根状)
 原産地は南アメリカ、大正か昭和初期に渡来
 丈は30cm~100cm
 開花時期は5月~7月
 花は花びらの斑点やラインが特徴
 花径は4cm~8cm
 花色は豊富で、ピンク・赤・白・黄・紫など


2017年国際物理オリンピックで日本代表5人が金2銀3のメダルを獲得

2017-07-26 | 学問
 文部科学省・物理オリンピック日本委員会が、発表した(7月23日)。
 世界の高校生が物理の実力を競う第48回国際物理オリンピック(IPhO 2017、国際物理五輪)が7月17日~23日までインドネシアで開催され、日本代表として高校生5人が参加し、2人が金メダル、3人が銀メダルを獲得した。金メダルの、渡邉明大君は高校1年次から3年連続の獲得。また、成績上位者である金メダル受賞者の中でも総合成績と実験試験問題のいずれでも最高得点で、世界1位の参加者に贈られる「Absolute Winner 絶対勝者」に輝いた。いずれも日本選手初の快挙。
 参加は、86国・地域から395人。理論と実験の問題に5時間ずつ挑戦し、成績上位者の約8%に金、次の約17%に銀、次の約25%に銅メダルが贈られる。
 金メダル
  東大寺学園高校(奈良)3年の渡邉明大(わたなべ あきひろ)さん(18) 3年連続の金メダル
  灘高校(兵庫)2年の吉見光祐(よしみ こうすけ)さん(17) 昨年(2016年)は銀メダル獲得
 銀メダル
  埼玉県立大宮高校3年の小宮山智浩(こみやま ともひろ)さん(17)
  大阪星光学院高校2年の氏野道統(うじの みちと)さん(16)
  大阪府立北野高校3年の中江優介(なかえ ゆうすけ)さん(17)

 今日は晴れ。最高気温29℃と高いが大層な暑さは感じない、湿度が低いからかな。
 先日の日曜日は雨だった。この日は東北歴史博物館に出かけ、特別展と今野家住宅も見てきた。今野家(こんのけ)住宅は宮城県指定有形文化財で、東北歴史博物館の正面前にある。宮城県石巻市北上町橋浦から移築された江戸時代中後期の建築物である。
 今野家住宅の敷地や周辺には、色々な木や草が植えられている。この日に見たのは、”アカツメクサ”の花。雨に濡れた緑緑の葉と赤い花が印象的だった。
 花は花色がピンク色で、白い花の白詰草(クローバー)と良く似ている。でも白詰草は花の直ぐ下に葉がなく、アカツメクサ(赤詰草)は花の直ぐ下に葉がある。アカツメクサ(赤詰草)に白い花を咲かせる「白花アカツメクサ」があり、セッカツメクサ(雪花詰草)という名前で呼ばれている・・紛らわしい。
 「ツメクサ」は「爪草」ではなく「詰草」。江戸時代に、オランダからのガラス器などの緩衝材として使われた「詰め草」からと言われている。
 アカツメクサ(赤詰草)
 別名:紫詰草(むらさきつめくさ)
 マメ科シャジクソウ属
 多年草
 原産地はヨーロッパ、西アジア、北西アフリカ
 日本には明治以降にシロツメクサと共に牧草として移入され、現在では野生化
 開花時期は5月~9月


2017年国際数学オリンピック、日本代表6人が金・銀・銅メダル各2個獲得

2017-07-23 | 学問
 文部科学省は、ブラジルのリオデジャネイロで開催された「国際数学オリンピック」で、日本代表の高校生6人が金・銀・銅メダル2個ずつを獲得したと発表した(7月22日)。
 111国・地域から615人が参加し、7月18日19日に計9時間かけて6問を解いた。国別順位では1位が韓国で、中国、ベトナムが続く。日本は6位。
 メダル獲得者
 金メダル
  開成高(東京都)3年の高谷悠太(18) 昨年(2016年)も金メダルを獲得
  灘高(兵庫県)2年の黒田直樹(17)
 銀メダル
  筑波大付属駒場高(東京都)3年の窪田壮児(17)
  海陽中等教育学校(愛知県)6年の神田秀峰(18)
 銅メダル
  広島大付属福山高(広島県)3年の岡田展幸(18)
  筑波大付属駒場高(東京都)2年の清原大慈(16)

 今日は小雨、時々曇り。湿度が高く、蒸し暑い。
 畑に植えた”チョコレートコスモス”が咲いている。多年草だから、同じ所で昨年も咲いた。花色がチョコレート色、香りは弱いチョコレートの香り・・美味しそうな花だが食べない。
 因みに、キバナコスモスとの交雑種で、”ストロベリーチョコレート”が開発された、とか。
 チョコレートコスモス
 学名:Cosmos atrosanguineus
 キク科コスモス属
 多年草
  (地中に塊根ができる)
  (繁殖は挿し木で)
 原産地はメキシコ
 日本には大正時代にやって来た
 開花時期は6月7月と9月10月(2種類ある)
 花は一重咲き、花色は黒紫色(チョコレート色)


国際化学オリンピックで金1銀3獲得、日本代表全員がメダル

2017-07-21 | 学問
 文部科学省が発表(7月14日)。
 世界の高校生らが参加してタイで開かれた「第49回国際化学オリンピック」で、日本代表として参加した4人の高校生が金メダル1個、銀メダル3個という成績を上げ、全員がメダルを獲得した。
 今年は76国・地域から297人が参加し、それぞれ5時間の実験問題と理論問題に挑んだ。参加者の上位約1割に金メダル、同約2割に銀メダル、同約3割に銅メダルが授与される。2021年は日本(大阪府)で開催される。
 因みに、昨年(2016年)の国際化学オリンピックジョージア大会で、坂部さんは金メダル、海士部さんは銀メダルを獲得している。
 金メダル
 海陽中等教育学校(愛知県)6年の坂部圭哉(さかべ けいや)さん(17)
 銀メダル
 灘高等学校(兵庫県)3年の海士部佑紀(あまべ ゆうき)さん(18)
 岡山県立岡山朝日高等学校3年の守田脩究(もりた しゅく)さん(17)
 愛知県立岡崎高等学校3年の柳生健成(やぎう けんせい)さん(17)

 朝から晴れ。明日から数日曇り~雨の予想。今日の晴れを大切に・・でもやっぱり暑い。
 熱い夏には涼しいモノが欲しい。白と緑の葉、白い花、散歩で見つけた”ハンゲショウ”・・涼しい景色。特徴的な白い葉は、8月下旬頃には緑色の葉となってしまう。
 名(ハンゲショウ:半夏生、半化粧、片白草)の由来には、半夏生:開花時期が半夏生(太陽の黄経が100°の日、夏至から11日目)の頃だからの説、半化粧:葉の一部が白く変化(化粧)するからの説、片白草:葉の表は白く葉裏は淡い緑と半分だけ白いからとの説、などがある。古和名には片白草とある。
 ハンゲショウ(半夏生、半化粧)
 別名:片白草(かたしろぐさ)
 学名:Saururus chinensis
 ドクダミ科ハンゲショウ属
 原産地は日本(北海道除く)、朝鮮・中国
 開花時期は6月~7月
 花は長さ10数cmの穂状花序で、小さな白い花をたくさん咲かせる


医学分野の「ガードナー国際賞」、遠藤章特別栄誉教授ら5人に

2017-03-30 | 学問
 カナダのガードナー財団は、医学分野で大きな発見や貢献をした研究者に贈る「ガードナー国際賞」に、遠藤章・東京農工大特別栄誉教授(83)ら5人を選んだと発表した(3月28日)。
 遠藤さんは、血中コレステロール値を下げる高脂血症治療薬の原型となる物質「スタチン」を青カビから発見した。心不全などの病気の予防と治療につなげた功績が評価された。「スタチン」は、昭和62年に動脈硬化の治療薬として発売され、現在では毎日推計4000万人が使う薬として知られている。心臓発作や脳卒中の危険を下げるほか、卵巣がんや全身の骨を形づくる元となる軟骨ができない「軟骨無形成症」という難病の治療にも有効な可能性があるとされる。
 同賞は、受賞者が後にノーベル賞を受賞するケースが多いことで知られる。日本人でも、ノーベル生理学・医学賞に輝いた大隅良典・東京工業大栄誉教授や山中伸弥・京都大教授が過去に受賞した。
 ◆2017年ガードナー国際賞
 遠藤章特別栄誉教授
 David J. Julius
 Lewis E. Kay
  w:Rino Rappuoli
  w:Huda Zoghbi

 天気は晴れ。少し暖かくなり、最高気温13℃とか。
 小さな空き地で、”ヒマラヤユキノシタ”の花が咲き始めた。大きなシャモジの様な丸い葉で、花茎を伸ばしてピンク色の花径1cm程の花が纏まっている。
 ”ヒマラヤユキノシタ”が属するユキノシタ科ベルゲニア属は10種程が知られており、種間雑種も多い。”ヒマラヤユキノシタ”はベルゲニア・ストレイチー(Bergenia stracheyi)に付けられた名であるが、交雑種も含めてヒマラヤユキノシタと呼んでいる事が多いと言う。名(ヒマラヤユキノシタ:ヒマラヤ雪ノ下)の由来は、ヒマラヤ原産で雪の下科から、の説がある。
 ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪ノ下)
 別名:大岩軍配(おおいわぐんばい)、桜鏡(さくらかがみ)
   ウインター・ベゴニア(Winter begonia) 、ベルゲニア(Bergenia)
 ユキノシタ科ベルゲニア属
 耐寒性常緑多年草
 原産地はヒマラヤ山脈周辺、明治初めに渡来
 開花時期は3月~5月
 花色には赤色・白色がある


2017年度日本学士院賞に長谷川氏ら10人に、長谷川氏は恩賜賞も受賞

2017-03-14 | 学問
 日本学士院は、優れた業績を上げた研究者に贈る日本学士院賞に、プレート沈み込み帯の地殻やマントルの構造と地震活動の関係を調べた長谷川昭東北大名誉教授(71)ら10人を選んだと発表した(3月13日)。長谷川氏には恩賜賞も贈る。
 ◆受賞者
 日本学士院賞・恩賜賞
  長谷川昭:71歳、東北大名誉教授、地震学。プレート沈み込み帯の構造と地震活動を研究。
 日本学士院賞
  奈良沢由美:51歳、城西大准教授、西洋美術史。フランス南部の教会祭壇の類型を体系化。
  清水展:65歳、京都大教授、社会人類学。フィリピン・ルソン島の先住民族の実態を調査。
  高崎史彦:73歳、高エネルギー加速器研究機構名誉教授、物理学。粒子と反粒子の実験。
  荒川泰彦:64歳、東京大教授、光電子工学。電子を閉じ込める量子ドットを研究。
  横堀寿光:65歳、東北大名誉教授、材料強度学。金属疲労を数値解析する理論。
  難波成任:65歳、東京大教授、植物病理学。植物の病原性細菌のゲノムを解読。
  戸田達史:56歳、神戸大教授、神経内科学。福山型筋ジストロフィーなど糖鎖合成異常症の解明。
  遠藤玉夫:63歳、東京都健康長寿医療センター研究所副所長、生化学。戸田氏との共同研究。
  北村惣一郎:76歳、国立循環器病研究センター名誉総長、医学。小児の心臓手術法確立。

 今朝から雨。少し強い雨で、一日中降っている。ここ暫く雨がなかったから、畑には干天の慈雨。
 ”クリスマスローズ”が咲いている。今日は雨、なので、写真は昨日撮影。
 花は下向きに咲き、上からは花びら(花弁)しか見えない。クリスマスローズの花びら(花弁)に見えるのは萼(がく)で、花びらは退化して小さな蜜腺(ネクタリー)となり、おしべの付け根を囲むような形で小さく残っている。花の中心は雌しべ、その外に雄しべ・蜜腺・萼となる。
 ”クリスマスローズ”と呼ぶのは、クリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」だけを指した呼称である。日本の園芸市場では、クリスマスの頃ではなく春に開花する「レンテン・ローズ」と呼ばれる「ヘレボルス・オリエンタリス」なども「クリスマス・ローズ」の名前で出回る。
 レンテンローズは、レント(Lent:受難節、復活祭(イースター)までの40日間)の頃、2月頃~3月頃に咲く。この種を元にして他種とで作られた園芸種はオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれる。日本の気候に合い良く育つので広く普及している
 クリスマスローズ
 別名:雪起こし(ゆきおこし)
 キンポウゲ科ヘレボラス属
 多年草
 原産地はヨーロッパ、西アジア
 日本には明治の初めに入り、薬草として栽培
 開花期は12月~4月
 花色は多彩で、赤・桃・白・緑・複色系など
 花弁に見える部分は、萼片である、このため「鑑賞期間」が比較的長い


第33回日本国際賞をゲノム編集技術開発者ら3人に

2017-02-05 | 学問
 国際科学技術財団は、独創的な研究成果で社会に貢献した科学者らを称える「第33回日本国際賞」を、効率的なゲノム編集技術などを開発した3人に授与すると発表した(2月2日)。4月19日に授賞式がある。
 「生命科学分野」
 狙った遺伝子を高精度で効率良く改変できるゲノム編集技術「CRISPR-Cas(クリスパー・キャス)」のメカニズムを解明
 ○エマニュエル・シャルパンティエ博士(48)
  フランス、マックス・プランク感染生物学研究所(ベルリン)所長
 ○ジェニファー・ダウドナ博士(52)
  米国、カリフォルニア大学バークレー校教授
 「エレクトロニクス・情報・通信分野」
 数学的な手法で情報の暗号化技術を開発
 ○アディ・シャミア博士(64)
  イスラエル、ワイツマン科学研究所教授
 ◆日本国際賞(Japan Prize)
 日本国際賞は、「科学技術において、独創的・飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献した」人物に対して、国際科学技術財団が授与する賞である。
 受賞対象は「物理、化学、工学」と「生命、農学、医学」の二つの領域で、受賞対象分野は1年に2つの分野である。受賞者には、各分野に賞金5000万円が贈られる。受賞者は生存者のみ。
 日本にもノーベル賞に匹敵するような賞が必要だとして、松下幸之助が基金(私財など約30億円)を提供。1983年に政府内で各機関からの協力が閣議決定された。1985年に第1回「日本国際賞授賞式」を開催。

 今日の天気は晴れ~曇り。風は強くない。
 持病の悪化で、暫く外出を控えた。今日、やっと外出。近所の公園に出かけた。
 タコ揚げをしている。風が弱いのに、と思ったら高く高く揚がった。

学士院学術奨励賞、東京大学の川口教授ら6人に授与

2017-01-20 | 学問
 日本学士院は、優れた研究成果を上げ、今後も活躍が期待される若手研究者に贈る「第13回(2016年度)日本学士院学術奨励賞」を授与する6人を決めた(1月12日発表)。授賞式は2月8日、日本学士院で開かれ、賞状や研究奨励金110万円が授与される。
 ○東京大学大学院経済学研究科の川口大司教授(45):労働経済学
 大規模マイクロデータに標準的な労働経済学理論と計量経済学手法を適用し、日本で学歴、企業規模、性別にみた同一属性グループ内の賃金格差が拡大していることを突き止めた。
 ○理化学研究所の杉山将革新知能統合研究センター長(42):機械学習
 時間的変化に対して有効に働く人工知能の適応学習理論を打ち立て、顔画像からの年齢推定やロボット運動制御に成果を上げた。
 ○北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターの野町素己准教授(40):スラブ語学
 消滅危機言語の西スラブ語群のカシュブ語、南スラブ語群のバナト・ブルガリア語について東欧でフィールドワークし、貴重な資料を収集した。
 ○理化学研究所の茂呂和世統合生命医科学研究センターチームリーダー(40):免疫学
 脂肪組織内にリンパ組織が存在することに気づき、ナチュラルヘルパー細胞と命名した。
 ○京都大学iPS細胞研究所の山田泰広教授(44):腫瘍病理学
 体細胞初期化技術をがん研究に応用、マウスの生体内で不完全な細胞初期化が小児固形がんに似たがんを発生させることを見つけた。
 ○東京大学大学院理学系研究科の吉田直紀教授(43):宇宙論。
 物理法則を基にビッグバン後の宇宙で多数の恒星と星間ガスが生まれる過程を詳しく計算するコンピュータープログラムを開発した。

 ここ暫く寒い日が続いている。雪が降り、霜も降りる。
 お隣の”ハクサイ(白菜)”、外葉を紐で丸く結んでいる。これは、冬の凍結防止のためだ。”ハクサイ”は縦に長く結球した葉を食用とする。葉は結球の外側は緑色だが、結球の内部へいくほど黄白色になる。・・栄養価は外側ほど高い傾向があるので、この葉を犠牲にするんだ!。
 ハクサイ(白菜)
 英名:Chinese cabbage
 アブラナ科アブラナ属、二年生植物
  (日本では冬の野菜として好まれる)
 原産地は中国、明治初期に渡来
 春になれば黄色い花が咲く
  (菜の花として食べれる)


キング・ファイサル国際賞医学部門で岸本特任教授受賞

2017-01-18 | 学問
 キング・ファイサル財団が発表、「アラブのノーベル賞」とも呼ばれるサウジアラビアの「キング・ファイサル国際賞」の今年の受賞者に、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの岸本忠三特任教授(77)が選ばれた。
 同賞は、医学、科学、イスラム教への奉仕、イスラム研究、アラビア文学の5分野を対象に毎年選考している。受賞者には20万アメリカ合衆国ドルと金メダルが授与される。
 岸本さんは医学部門での単独受賞。自己免疫疾患に関わる物質「インターロイキン6」を発見し、関節リウマチなどの治療薬の開発につながった。治療薬アクテムラは国内では2008年から使われ、世界100ヵ国以上で承認されている。
 ◆受賞者(日本人)
 医学部門(1982年~)
  1996 - 藤原哲郎
  2011 - 山中伸弥
  2017 - 岸本忠三
 科学部門(1984年~)
  1999 - 野依良治
  2003 - 中西香爾

 朝は曇り、直ぐに晴れ。昨日の雪がまだ少し融けずに残っている。最高気温7℃位かな。
 お買い物団地の植栽地で、”シロシタン”に赤く熟した実がまだ付いている。鳥たちが食べてない。
 ”シロシタン”は”ベニシタン”の花が白色の枝変わり品種だと言われている。葉・枝ぶり・鮮やかな赤色の球形の果実は両者とも変わらない。両者の違いは花の色と花の開き方で、シロシタンは花色が白色で花は大きく開く、ベニシタンは花色が紅色で花は全開せず少し蕾んだ状態だ。
 バラ科コトネアステル属にも園芸植物が色々ある。その中で良く普及しているのは”ベニシタン”なので、ベニシタンをコトネアスターと呼ぶことがある。
 シロシタン(白紫壇)
   ベニシタン(紅紫壇)の枝変わり品種
 学名:Cotoneaster horizontalis
 バラ科コトネアスター属(シャリントウ属)
 常緑小低木
  関東以北では紅葉・落葉する
  枝は地上を水平に這うように伸びる
 原産地は中国西部の山岳地帯
  日本には大正時代~昭和初期に渡来
 開花時期:5月~6月
 葉脈に花を開き、秋に枝一面の小果(径5mm程)が赤く熟す
 花色は紅色(ベニシタン)、白色(シロシタン)


坂口氏ら3人にクラフォード賞、免疫の研究評価

2017-01-13 | 学問
 スウェーデンの王立科学アカデミーは、2017年クラフォード賞の受賞者に、大阪大の坂口志文特任教授・米研究機関に所属するフレッド・ラムスデル(Fred Ramsdell)氏とアレクサンダー・ルデンスキー(Alexander Rudensky)氏を選んだと発表した(1月12日)。
 坂口氏らは、免疫反応を制御する「制御性T細胞」や関連する重要遺伝子を発見した。アレルギーなど過剰な自己免疫が引き起こす疾患や、がん免疫療法などの研究で数々の成果を挙げている。
 授賞式は5月18日にストックホルムで行われ、賞金600万スウェーデンクローナ(約7600万円)が受賞者に贈られる。
 ◆クラフォード賞(The Crafoord Prize)
 スウェーデン人のホルガー・クラフォード(Holger Crafoord)氏とアンナ=グレタ・クラフォード(Anna-Greta Crafoord)氏夫妻によって、1980年にクラフォード財団が設立され、1982年から表彰が行われている。
 クラフォード氏は実業家で、人工透析の機器を開発・商品化した。
 主な表彰分野は、天文学・数学・地球科学・生物学(特に生態学)で、ノーベル賞が扱わない分野を補完するよう選ばれている。受賞者を選考する委員会は、ノーベル賞と同様に「スウェーデン王立科学アカデミー」が持っている。2000年以降、4年に1度程度は関節炎に関する研究者が表彰される。
 因みに、日本人の受賞は4人目。

 朝おきたら昨日と同じく薄く雪化粧。朝日が綺麗だ。天気は曇り、昼頃から日が射し路面などの雪が融ける。

 午前は雪・雪なので、散歩道での緑は少ない。お寺の参道で、”トウジュロ”だけが雪を被らず。
 ”トウジュロ”も”ワジュロ”も同種とする説もあるようにほとんど同じに見える。違いは、トウジュロは葉面が小さくて組織が固く葉の軸も短い、ワジュロは葉の先端が下垂するがトウジュロは下垂しない(団扇の様)事で区別する・・との事。
 トウジュロ(唐棕櫚)
 ヤシ科シュロ属
 常緑耐寒性高木、雌雄異株
 原産地は中国、元禄初期(17世紀)に渡来した帰化植物
 開花時期は4月~6月


ノーベル賞文学賞はシンガー・ソングライターのボブ・ディラン氏に

2016-10-14 | 学問
 スウェーデン・アカデミーは、本年(2016年)のノーベル文学賞を米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン氏(75)に授与すると発表した(10月13日)。歌手の同賞受賞は初めて。授賞理由を、偉大なアメリカの歌の伝統のなかで、新たな詩的表現を創造した、と説明。音楽表現が文学賞の対象となったのは初めて。
 ディラン氏はミネソタ州生まれ。ミネソタ大学芸術学部を中退し、1962年にデビューした。
 主な作詞作曲は、
  風に吹かれて:1963年
  時代は変る:1964年
  ライク・ア・ローリング・ストーン:1965年 など
 これまでの自作曲は約600曲、アルバムの総売り上げは世界で1億枚を超える。
 日本に紹介されたのは60年代半ばで、岡林信康氏ら、自らの言葉で歌うフォーク歌手に大きな影響を与えた。

 晴れ。気温は平年並みか、最高気温19℃とか。東北の北、青森・岩手・秋田では1週間~10日程早い初冠雪を記録した様だ。
 畑の横の花畑(野菜などを育てず、お花と雑草を中心・・自称)。”コキア”が20・30株程で高さ数10cmが紅葉している。実も沢山付いている。実(種)は球形の胞果(果皮の中に種子が入る)で、「とんぶり」と呼ばれ食用となる。この「とんぶり」は形・色・歯ざわりがキャビアに似ているので「畑のキャビア」とも呼ばれる・・プチプチとした食感ではあるが淡泊な味だ。(まだ緑緑の”コキア”は6月23日のブログで紹介。)
 コキア
 別名:箒木(ほうきぎ)、箒草(ほうきぐさ)
  昔は茎を乾燥させて箒(ほうき)を作ってました
 学名:Kochia scoparia
 アカザ科ホウキギ属
 一年草
 原産地は南ヨーロッパ、アジア
 中国から平安時代に渡来
 開花時期は8月~9月


ノーベル賞経済学賞に米大学の教授2氏、契約理論に関する研究で

2016-10-12 | 学問
 スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は、2016年のノーベル経済学賞(Nobel Prize in Economics)を、オリバー・ハート(Oliver Hart)氏とベント・ホルムストローム(Bengt Holmstrom)氏に授与すると発表した(10月10日)。授賞理由は、契約理論に関する研究。
  オリバー・ハート教授:米ハーバード大学、英国出身
  ベント・ホルムストロム教授:米マサチューセッツ工科大学(MIT)、フィンランド出身
 ノーベル賞の選考委員会は、授賞理由について「『契約論』は、会社の経営から法律まで多くの分野に影響を与えた。彼らの業績のおかげでわれわれは契約を結ぶ当事者の間で資産の権利などがどのように割り当てられているかを分析する手段を得た。民間市場や公共政策においてどのように契約が作られるべきか新たな考え方を提示してくれた」としている。

 今日は良い天気。でも気温は高くなく、最高気温20℃以下、秋到来を感じる。
 道路の横に広がる雑木林、色々な植物が折り重なる様に茂り、緑の壁を作っている。この中に、赤い実が見えた。”クコ”の赤い実だ。花もまだ咲いている。”クコ”は実や葉を利用するために、野菜のように畑で栽培されているか、トゲがある灌木だから塀に利用されているのか、と思っていたので、野生化したもの?と驚いた。
 ”クコ(枸杞)”は、「海岸、河原、田畑の畦、空き地の周囲など、人の手が加わりやすく、高木が生えきれない環境によく生える。ある程度湿り気のある水辺の砂地を好む。」とある、湿気のある所が好きなんだ。
 赤い実は、長径2cm前後の楕円形である。この果実はそのまま食べたり、焼酎に漬け込んで薬用酒(クコ酒)として使われる。ドライフルーツとしても利用され、お粥に入れたりもする・・お粥の中に見える赤い実はクコ。
 クコ(枸杞)
 学名:Lycium chinense
 ナス科クコ属
 落葉低木
 原産地は中国
 日本では平安時代から、薬草として利用されている
 開花時期は8月~10月
 花は5弁花で径1cm位、花色は薄紫色
 果実は秋に熟し、鮮やかな赤色となる


日本珍菌賞、今年はシャクトリムシハリセンボン

2016-10-07 | 学問
 菌学若手の会は、菌類の世界の奥深さを象徴する今年の「珍菌賞」を発表した(9月17日)。虫の幼虫に寄生する珍しい冬虫夏草の一種「シャクトリムシハリセンボン」がネット上の投票で1位に選ばれた。
 菌学若手の会は、日本菌学会の研究者有志で、「珍菌賞」を主宰する。
 ◆日本珍菌賞
 珍菌賞は、推定約150万種とされる菌の世界の不思議さを、一般の人にも広く知ってもらいたい有志が企画した。
  (日本菌学会の公認ではなく菌学若手の会の間借り企画です)
  第1回(2013年6月):ナゾの菌、エニグマトマイセス
  第2回(2014年6月):スイーツきのこ、Mattirolomyces terfezioides(和名なし)
  第3回(2015年6月):花に擬態する菌、Monilinia vaccinii-corymbosi(和名なし)
  第4回(2016年9月):ガの幼虫に寄生する菌、シャクトリムシハリセンボン
     シャクトリムシハリセンボンは、ガの幼虫に寄生する菌の一種で、
     体から魚のハリセンボンのような針が生えるのが特徴と言う。

 天気は晴れ。気温は上がらず、最高気温25℃位。
 散歩で見つけた、ヤブランの中の”イヌサフラン”の花。ヤブランの草丈が高くないので良く見える。ヤブランだけでなく、雑草もあるけど。
 花は彼岸花の様に葉を付けずに地面から出現し、茎先に花のみが付いている。この花姿から”裸の貴婦人”とも呼ばれる。花の咲く時期は、春咲き・秋咲き・冬咲きがあり、日本では主に秋咲きが普及している。
 球根・種に毒(コルヒチン)があり、その毒(コルヒチン)は痛風発作予防薬として使われる薬である。昨年9月末に、高齢女性が自宅で栽培していた”イヌサフラン”を生で食べて食中毒で死亡したとの新聞記事があった。
 イヌサフラン
 別名:コルチカム
 ユリ科(イヌサフラン科)コルチカム属
 球根草(自然分球で殖える)
 原産地はヨーロッパ、北アフリカ
 開花時期は9月~10月
  (秋咲き)
 花色は淡い藤色・濃い藤色・白色など
 花姿は春に咲くクロッカス(アヤメ科)に似ている


ノーベル賞化学賞は仏米蘭3名に、分子マシン開発など

2016-10-06 | 学問
 スウェーデン王立科学アカデミーは、2016年のノーベル賞化学賞を仏米蘭3氏に贈ると発表した(10月5日)。
 受賞理由は、分子機械の設計と合成。電気や光などの刺激によって微細な分子を機械のように動かすことに成功した。将来は分子で作ったコンピューターなどへの応用が期待されている。
  仏・ストラスブール大のジャンピエール・ソバージュ名誉教授(71)
  米・ノースウエスタン大のフレーザー・ストダート教授(74)
  蘭・フローニンゲン大のベルナルド・フェリンガ教授(65)
 分子機械は髪の毛の太さの1000分の1程の大きさで、有機化合物などで作られる。ソバージュ氏は独自の合成法を考案し、1980年代、2つの輪状の分子が知恵の輪のようにつながった集合体をつくった。ストダート氏は棒状の分子に輪が通った構造の集合体を効率よく作る方法を開発。輪を上下に動かせるようにし、分子エレベーターを作製した。フェリンガ氏は回転する分子モーターの作製に成功した。これらはいずれもより複雑な分子機械を作るための基本的な部品となるものである。

 天気は晴れ。少し雲がいいけど。
 道横で見つけた”シロバナホトトギス”、鉢植えで大きく育って、花が咲いている。名(ホトトギス)の由来は、花弁(はなびら)の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているからと言う。鳥のホトトギスは「不如帰」と書き、植物のホトトギスは「杜鵑草 、杜鵑」と書く。
 ”シロバナホトトギス”は花弁の斑点がなく、真っ白だ。園芸種のようだ。シロバナの自生種もあり、ヤマホトトギスの白花種で”シロバナヤマジノホトトギス”と呼ばれる。
 シロバナホトトギス(白花杜鵑草)
 ユリ科ホトトギス属
 夏緑性多年草、雌雄同花
 日本・東アジア原産
 開花時期は8月~11月
 花は径数cm程で、上向きに咲き、花弁は6枚
 花弁は白
 斑の入らない(真っ白)もの、紫色単色・黄色のものなどがある