東北大学病院循環器内科の下川宏明科長・高橋潤講師・二瓶太郎医師らの研究グループは、「スイッチタンパク質」Rhoキナーゼの活性が、冠攣縮性狭心症患者の長期的な予後を予測するバイオマーカーであることを世界で初めて明らかにした。本研究は、現在長期予後を判断する指標が確立されていない冠攣縮性狭心症患者の新規バイオマーカーを同定した重要な報告で、難治性冠攣縮性狭心症患者の判別や治療への応用などへとつながることが期待される。
研究グループは、血管平滑筋の収縮を促進するスイッチタンパク質であるRhoキナーゼの活性化が冠攣縮の発生機序において極めて重要な役割を果たしていること、末梢血白血球のRhoキナーゼ活性が冠攣縮性狭心症患者の診断や疾患の評価に有用なバイオマーカーとなることも明らかにした。一方で、冠攣縮性狭心症患者の治療後の経過(予後)に関する研究が日本や欧米で行われており、様々な予後因子が挙げられてきた。日本でも、冠攣縮研究会(代表世話人:東北大下川宏明教授)が実施した多施設共同研究から、院外心停止の既往・喫煙・安静時狭心症などの複数の予後因子が同定されてる。しかし、冠攣縮性狭心症患者の長期的な予後を予測するバイオマーカーは未だ確立されていなかった。
研究グループでは、薬剤(アセチルコリン)を用いた冠攣縮誘発試験に基づいて冠攣縮性狭心症を確定診断した後、患者の末梢血白血球中のRhoキナーゼ活性を測定し、長期予後との関連を検討した。2011年12月から2014年5月までの間に174名が冠攣縮性狭心症と診断、末梢血白血球のRhoキナーゼ活性が測定され、その後の経過が観察された。診察時の検査では、冠攣縮性狭心症患者のRhoキナーゼ活性は、冠攣縮性狭心症でない患者と比較して有意に高いことが明らかになった。また、Rhoキナーゼ活性が高い値を示した冠攣縮性狭心症患者群では、低い値を示した冠攣縮性狭心症患者群や冠攣縮性狭心症でない患者群と比較して、冠攣縮発作による不安定狭心症や心臓死がより多く発生していた。さらに、冠攣縮性狭心症の指標となるリスクスコア(JCSAリスクスコア)に、末梢血白血球Rhoキナーゼ活性の測定結果を組み合わせることで、冠攣縮性狭心症患者の予後をさらに明確に判別できることを見出した。
本研究成果は、末梢血白血球Rhoキナーゼ活性が、冠攣縮性狭心症患者の長期予後のバイオマーカーになることを世界で初めて明らかにした重要な報告である。新たな長期予後指標の発見によって、診断時点で長期予後不良患者を選別することが可能となり、ハイリスク患者や難治性患者における治療戦略の改善につながることが期待される。
◆冠攣縮性狭心症
冠攣縮性狭心症は、心臓に酸素や栄養を運ぶ動脈(冠動脈)が痙攣して狭くなり、狭心症の症状がでる虚血性心疾患である。明らかな血管の狭窄が平常時には観察されないため、診断に特別な検査を必要とする場合がある。
血管拡張薬の内服が主な治療法であるが、約1割の難治性患者では経過観察中に狭心症の再燃や心筋梗塞・突然死の発症の危険性がある。
◆JCSA(Japanese Coronary Spasm Association)リスクスコア
わが国の冠攣縮研究会でおこなわれた多施設共同研究で開発されたスコア
冠攣縮性狭心症の予後と関連する7項目、それぞれ重み付けを行い点数化し、合計する
院外心停止の既往・喫煙・安静時狭心症・器質的有意狭窄
多枝冠攣縮・発作時心電図ST上昇・β遮断薬の使用
朝から晴れた。朝の風はとても冷たく、耐寒気温をドット下げる。
散歩で見つけた、マンション玄関横の”セイヨウヒラギナンテン”の花。やっと咲きだした。開花期間は冬(11月~翌1月)だが、冷たい気温のせいか遅れてる。
花は噴水の様に枝先から長く総状花序を散形に出し、横~下向きの花穂に沢山の小さな黄色い花が咲く。枝の付け根から順次上へと咲く。
”セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)”は”ヒイラギナンテン(柊南天)”と”オイワケヒイラギナンテン(追分柊南天:マホニア・ロマリフォリア)”の種間交雑種と言われる園芸種と言う。花の咲き方は”オイワケヒイラギナンテン”に似ている(冬に咲く、黄色の花、上向き花穂)。柊南天(ひいらぎなんてん)の花は3月~4月に咲き、西洋柊南天(せいようひいらぎなんてん)の花は11月~翌1月に咲くので冬咲きの柊南天と言われる。
セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)
学名:Mahonia x media Charity
別名:マホニア・メディア・チャリティー(学名から)
メギ科ヒイラギナンテン属
常緑広葉低木
開花時期は11月~翌1月
花穂は噴水の様に上向き、花は芳香があり径数mm、花色は黄色
果実は楕円形で青色~青紫色
研究グループは、血管平滑筋の収縮を促進するスイッチタンパク質であるRhoキナーゼの活性化が冠攣縮の発生機序において極めて重要な役割を果たしていること、末梢血白血球のRhoキナーゼ活性が冠攣縮性狭心症患者の診断や疾患の評価に有用なバイオマーカーとなることも明らかにした。一方で、冠攣縮性狭心症患者の治療後の経過(予後)に関する研究が日本や欧米で行われており、様々な予後因子が挙げられてきた。日本でも、冠攣縮研究会(代表世話人:東北大下川宏明教授)が実施した多施設共同研究から、院外心停止の既往・喫煙・安静時狭心症などの複数の予後因子が同定されてる。しかし、冠攣縮性狭心症患者の長期的な予後を予測するバイオマーカーは未だ確立されていなかった。
研究グループでは、薬剤(アセチルコリン)を用いた冠攣縮誘発試験に基づいて冠攣縮性狭心症を確定診断した後、患者の末梢血白血球中のRhoキナーゼ活性を測定し、長期予後との関連を検討した。2011年12月から2014年5月までの間に174名が冠攣縮性狭心症と診断、末梢血白血球のRhoキナーゼ活性が測定され、その後の経過が観察された。診察時の検査では、冠攣縮性狭心症患者のRhoキナーゼ活性は、冠攣縮性狭心症でない患者と比較して有意に高いことが明らかになった。また、Rhoキナーゼ活性が高い値を示した冠攣縮性狭心症患者群では、低い値を示した冠攣縮性狭心症患者群や冠攣縮性狭心症でない患者群と比較して、冠攣縮発作による不安定狭心症や心臓死がより多く発生していた。さらに、冠攣縮性狭心症の指標となるリスクスコア(JCSAリスクスコア)に、末梢血白血球Rhoキナーゼ活性の測定結果を組み合わせることで、冠攣縮性狭心症患者の予後をさらに明確に判別できることを見出した。
本研究成果は、末梢血白血球Rhoキナーゼ活性が、冠攣縮性狭心症患者の長期予後のバイオマーカーになることを世界で初めて明らかにした重要な報告である。新たな長期予後指標の発見によって、診断時点で長期予後不良患者を選別することが可能となり、ハイリスク患者や難治性患者における治療戦略の改善につながることが期待される。
◆冠攣縮性狭心症
冠攣縮性狭心症は、心臓に酸素や栄養を運ぶ動脈(冠動脈)が痙攣して狭くなり、狭心症の症状がでる虚血性心疾患である。明らかな血管の狭窄が平常時には観察されないため、診断に特別な検査を必要とする場合がある。
血管拡張薬の内服が主な治療法であるが、約1割の難治性患者では経過観察中に狭心症の再燃や心筋梗塞・突然死の発症の危険性がある。
◆JCSA(Japanese Coronary Spasm Association)リスクスコア
わが国の冠攣縮研究会でおこなわれた多施設共同研究で開発されたスコア
冠攣縮性狭心症の予後と関連する7項目、それぞれ重み付けを行い点数化し、合計する
院外心停止の既往・喫煙・安静時狭心症・器質的有意狭窄
多枝冠攣縮・発作時心電図ST上昇・β遮断薬の使用
朝から晴れた。朝の風はとても冷たく、耐寒気温をドット下げる。
散歩で見つけた、マンション玄関横の”セイヨウヒラギナンテン”の花。やっと咲きだした。開花期間は冬(11月~翌1月)だが、冷たい気温のせいか遅れてる。
花は噴水の様に枝先から長く総状花序を散形に出し、横~下向きの花穂に沢山の小さな黄色い花が咲く。枝の付け根から順次上へと咲く。
”セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)”は”ヒイラギナンテン(柊南天)”と”オイワケヒイラギナンテン(追分柊南天:マホニア・ロマリフォリア)”の種間交雑種と言われる園芸種と言う。花の咲き方は”オイワケヒイラギナンテン”に似ている(冬に咲く、黄色の花、上向き花穂)。柊南天(ひいらぎなんてん)の花は3月~4月に咲き、西洋柊南天(せいようひいらぎなんてん)の花は11月~翌1月に咲くので冬咲きの柊南天と言われる。
セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)
学名:Mahonia x media Charity
別名:マホニア・メディア・チャリティー(学名から)
メギ科ヒイラギナンテン属
常緑広葉低木
開花時期は11月~翌1月
花穂は噴水の様に上向き、花は芳香があり径数mm、花色は黄色
果実は楕円形で青色~青紫色
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