筑波大学医学医療系の渋谷和子教授らの研究グループは、がん細胞が「可溶型CD155」というタンパク質を産出することで、免疫細胞の攻撃から逃れるという仕組みを発見したことを発表した(2月10日)。
正常な細胞ががん化すると、がん細胞の表面にCD155タンパク質(膜型CD155)が増加する。免疫細胞は、この膜型CD155と免疫細胞上の活性化受容体「DNAM-1」が結合することで、がん細胞を攻撃し排除している。また、がん患者さんは、健常者と比較してCD155の変異体「可溶型CD155」が血清中で高いことがこれまでに報告されている。
研究グループは、可溶型CD155を産出する悪性黒色腫(メラノーマ)の腫瘍株と、産出しない腫瘍株をマウスに移入し観察。結果、可溶型CD155を産出する腫瘍株で、有意に多くの肺転移が起こることを見出した。また、可溶型CD155が免疫細胞であるNK細胞上のDNAM-1に結合することで、DNAM-1と膜型CD155の結合を阻害し、NK細胞ががんを排除できなくなっていることもわかった。
この仕組みは、免疫細胞の1つT細胞の攻撃から逃れる免疫チェックポイントとは異なる、「がんが免疫の攻撃から逃れるもう1つの仕組み」で、がんの免疫療法として新たな可能性がある。
研究グループは、今後の展開として次のように述べている。
「本研究により、がん細胞は可溶型CD155を分泌することにより免疫逃避を行っていることが明らかになりました。このことから、体内から可溶型CD155を除去すれば、身体が本来持っている免疫システムによってがん細胞が排除されると考えられ、がんの新しい治療法の開発につながることが期待されます。既存の免疫チェックポイント阻害剤は、免疫細胞への抑制シグナルの阻害による治療法でした。一方、可溶型CD155の除去は、活性化シグナルを促進するものであり、作用機序が全く異なります。従って、免疫チェックポイント阻害剤の効果が薄い患者への治療にも役立つ可能性があります。」
今日の天気は晴れ。風も穏やか。気温は最高気温20℃とあったが、そんなにない感じ・・少し寒い。
散歩中に鉢植えの”セイヨウサクラソウ(西洋桜草)”の花を見つけた。早春の花が少ない時期に咲くので、春到来の花として人気がある。一般に”プリムラ(Primula)”と呼ばれる。”プリムラ”は、世界で600種以上あると言われる程に種類が豊富。これは、”プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides) ・・と思う。
原産地は中国(雲南省・四川省)で、イギリスで品種改良されたものが、日本へ明治末期~大正初期に渡来した。
因みに、葉っぱには弱い毒(プリミン)があり、皮膚の弱い方はかぶれる可能性がある・・ご注意。
セイヨウサクラソウ(西洋桜草)
別名:乙女桜(おとめざくら)、プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)
サクラソウ科サクラソウ(プリムラ)属
日本では半耐寒性一年草(二年草)
原産地は中国、イギリスで品種改良
開花時期は2月~4月
花は、径1.5cm~8cm、 花色は白・赤・ピンク
正常な細胞ががん化すると、がん細胞の表面にCD155タンパク質(膜型CD155)が増加する。免疫細胞は、この膜型CD155と免疫細胞上の活性化受容体「DNAM-1」が結合することで、がん細胞を攻撃し排除している。また、がん患者さんは、健常者と比較してCD155の変異体「可溶型CD155」が血清中で高いことがこれまでに報告されている。
研究グループは、可溶型CD155を産出する悪性黒色腫(メラノーマ)の腫瘍株と、産出しない腫瘍株をマウスに移入し観察。結果、可溶型CD155を産出する腫瘍株で、有意に多くの肺転移が起こることを見出した。また、可溶型CD155が免疫細胞であるNK細胞上のDNAM-1に結合することで、DNAM-1と膜型CD155の結合を阻害し、NK細胞ががんを排除できなくなっていることもわかった。
この仕組みは、免疫細胞の1つT細胞の攻撃から逃れる免疫チェックポイントとは異なる、「がんが免疫の攻撃から逃れるもう1つの仕組み」で、がんの免疫療法として新たな可能性がある。
研究グループは、今後の展開として次のように述べている。
「本研究により、がん細胞は可溶型CD155を分泌することにより免疫逃避を行っていることが明らかになりました。このことから、体内から可溶型CD155を除去すれば、身体が本来持っている免疫システムによってがん細胞が排除されると考えられ、がんの新しい治療法の開発につながることが期待されます。既存の免疫チェックポイント阻害剤は、免疫細胞への抑制シグナルの阻害による治療法でした。一方、可溶型CD155の除去は、活性化シグナルを促進するものであり、作用機序が全く異なります。従って、免疫チェックポイント阻害剤の効果が薄い患者への治療にも役立つ可能性があります。」
今日の天気は晴れ。風も穏やか。気温は最高気温20℃とあったが、そんなにない感じ・・少し寒い。
散歩中に鉢植えの”セイヨウサクラソウ(西洋桜草)”の花を見つけた。早春の花が少ない時期に咲くので、春到来の花として人気がある。一般に”プリムラ(Primula)”と呼ばれる。”プリムラ”は、世界で600種以上あると言われる程に種類が豊富。これは、”プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides) ・・と思う。
原産地は中国(雲南省・四川省)で、イギリスで品種改良されたものが、日本へ明治末期~大正初期に渡来した。
因みに、葉っぱには弱い毒(プリミン)があり、皮膚の弱い方はかぶれる可能性がある・・ご注意。
セイヨウサクラソウ(西洋桜草)
別名:乙女桜(おとめざくら)、プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)
サクラソウ科サクラソウ(プリムラ)属
日本では半耐寒性一年草(二年草)
原産地は中国、イギリスで品種改良
開花時期は2月~4月
花は、径1.5cm~8cm、 花色は白・赤・ピンク
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