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トマトの毒性成分であるトマチンの蓄積量をコントロールする遺伝子を発見

2016-05-04 | 園芸
 奈良先端科学技術大学庄司翼准教授らは、農業・食品産業技術総合研究機構、明治大学、理化学研究所、東京工業大学、筑波大学の研究グループとの共同研究で、トマトの毒性成分であるトマチンの蓄積量をコントロールする遺伝子を発見した(4月26日)。この遺伝子は、トマチンの生成過程に関わるすべての遺伝子を統括する「マスター遺伝子」で、この遺伝子を使い、トマトやジャガイモなどに含まれる毒性成分の抑制への応用が期待される。
 トマトやジャガイモなどのナス科植物には毒を含むものが多く存在する。トマトの青い果実やジャガイモの塊茎から出る芽には、それぞれトマチンやソラニンなどの毒性グルコアルカロイドが含まれており、しばしば食中毒の原因となっている。
 今回、同じナス科植物であるタバコの毒性成分であるニコチンの量をコントロールする遺伝子と、構造的によく似た遺伝子(JRE4)をトマトから発見。このJRE4遺伝子は、トマチンを作る過程の反応を担う数多くのタンパク質の蓄積を統括的に調節する"オーケストラの指揮者"のような働きを持つマスター遺伝子であることを明らかにした。
 ニコチンとトマチンが作り出されるメカニズムはそれぞれ全く異なっているが、今回の研究で、異なる合成メカニズムをもつ毒性成分が、意外にも、共通のマスター遺伝子によって支配されることが示された。
 ◆トマト(学名:Solanum lycopersicum)
 トマトは、南米アンデス山脈高原地帯原産のナス科ナス属の植物、およびその果実。
 果実は食用として利用される。日本語では唐柿(とうし)・赤茄子(あかなす)・蕃茄(ばんか)などと言う。
 トマトの毒性
 トマトには毒性グルコアルカロイド(トマチン)が含まれる。その含量は品種などで異なるが、測定例では、花 (1100 mg/kg) 、葉 (975 mg/kg) 、茎 (896 mg/kg) 、未熟果実 (465 mg/kg) 、熟した青い果実・グリーントマト (48 mg/kg) 、完熟果実 (0.4 mg/kg) という報告がされている。通常食用にされている品種の完熟した果実のトマチンの人への健康被害は無視できる、と言う。

 曇り、午前は雨勝ち。
 ”ツリナバ”の花が咲きだした。花は小さな(径8mm位)5弁花で、緑白色~淡紫色である。この花は実となり、秋には赤く熟して裂開し、朱色の種子が見える。朱色の種子は5個程だ。名(ツリバナ:吊り花)の由来は、見た通り長い果(花)柄の先に花や果実を吊るした様な姿から。
 朱色の仮種皮に包まれる様な果実の様子が似ているニシキギ属には、”ツリバナ”の他に”ニシキギ””マユミ””マサキ”がある。
 ”ツリバナ”は、朱色の仮種皮に包まれた種子が5個
 ”ニシキギ”は、種子が2個で、枝に板状のコルク質の翼(よく)がある
 ”マユミ”は、種子が4個
 ”マサキ”は、種子が4個で、常緑樹
 ツリバナ(吊り花)
 ニシキギ科ニシキギ属
 落葉低木
 開花時期は5月~6月
 葉の脇から長い柄を出し、径1cm程の緑白色~淡紫色の花が咲き、集散状に垂れ下がる
 9月頃に果(さくか)は熟して裂開し、赤色の種子を現す


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