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ボケ

2012-02-16 | まち歩き

 街の花屋さんにボケ(木瓜)の小さな鉢が出回っていた。まだ蕾は硬く1輪しか咲いていない。でも春が来る・・期待させる花だ。
 と思って見ていたら、数人の私と同世代と思われるご婦人グループも見つけて会話し始めた。
 「ボケ、ボケ、ボケよ」
 「ボケが咲いている」
 「ボケ・ボケと言わないで、私の事を言ってる見たい」(笑)
 「ボケの代わりに良い花の名はないのかしら・・」
 私くらいの年代になると”ボケ”が気になる。もっともな会話だね。

Boke02161Boke02162


Boke02163  ボケ(木瓜)、バラ科ボケ属
落葉低木、樹高は1m~2m
中国原産、平安時代に渡来し帰化
別名は放春花--春を呼ぶ花--と呼ばれる
花は3月~4月に咲く、径は3cm前後
花色は紅・淡紅、白、白と紅の斑など
実は瓜に似ている。木になる瓜だから木瓜(もけ、ぼっくわ)と呼ばれたのが転訛(てんか)して”ボケ”となったらしい


 ボケと言えばお花以外では「もの忘れ」の事であろう。
 「もの忘れ」には加齢によるものと病気が引き起こすものがある。加齢によるものとは自然な老化による記憶力の低下である・・これが本来のボケ?。自分が忘れたと言う自覚があれば”ボケ”で、自覚がなければ”認知症”だ。因みに、年齢と共に記憶力は低下し、20代と比べて50代では最大で半分、70歳以上では最大で4分の3まで失われるとの事。
 病気が引き起こす「もの忘れ」、医学的な言葉では認知症である。
 認知症とは、病気によって脳の細胞が死んだり働きが悪くなり、様々な障害が起こって生活に支障が出る状態(凡そ半年以上継続)である。病気のうちで最も多いのは、脳の神経細胞が徐々に死滅する「変性疾患」である。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー型小体病など。続いては脳血管性で、脳梗塞・脳出血・脳動脈硬化などで、脳の神経細胞に栄養・酸素が届かずに神経細胞が死んだり、神経ネットワークが壊れてしまうものだ。アルツハイマー型認知症と脳血管性型認知症が全体の約8~9割で、前者と後者の混合型もあると言う。
 認知症の患者数(厚生労働省老健局の研究会、2003年推計)は、15年に250万人、30年に353万人、40年に385万人との推計だ。ある研究によると、70歳~90歳を対象に1日3km(歩数で約4千歩)以上歩く方と殆ど歩かない方を比較したら、歩かない方の認知症の発症率が2倍との事。歩く事は良い事だ。


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