オノマトペ(仏:onomatopee)とは、「擬声語・擬音語・擬態語」を意味する言葉である。
この言葉を上手に使えば体調不良(慢性疼痛など)を説明できる。調査によると、”オノマトペを使わない”慢性疼痛を持つ7割以上の方が医師・看護師に自身の痛みを上手く説明出来ていないとされる。これに対し、”オノマトペを使うと”8割の方が医師・看護師の理解に手応え、と言う。因みに、オノマトペによる表現には地方色(所謂方言)があり、「東北方言オノマトペ用例集」などが編集されている。
ファイザー(株)は、QOL(quality of life:人生や生活の質)を損ねる慢性的な「痛み」に関して、日本独特の言語表現や意識などの実態を把握するため、日本全国の20才以上の男女(一次調査179,433名、本調査8,183名)を対象に、インターネット調査を実施し、その結果を発表している(2013年11月20日)。
ファイザー(株)「長く続く痛みに関する実態調査2013」より
慢性疼痛の定義:週2回以上の頻度で痛む、3ヵ月以上痛みが続いている
疼痛の11段階(0~10:想像を絶する最悪の痛み)で4以上の強さの痛み
◆慢性疼痛を抱える人の「痛み」表現・伝え方の実態
医師や看護師に体の痛みを説明した時
説明できなかった経験がある 「よくある」21.0%
「ときどきある」53.7%
オノマトペを使って自身の痛みを表現した時
理解してもらえたと感じたか 「よく理解してもらえたと感じた」7.1%
「だいたい理解してもらえたと感じた」73.6%
◆「長く続く痛み」を、オノマトペで表現する
疾患別”オノマトペ”出現割合(1位~3位)
侵害受容性疼痛(炎症による痛み)
群発頭痛 ガンガン・ズキズキ・ウズウズ
片頭痛 ズキズキ・ガンガン・ズキンズキン
緊張性頭痛 ズキズキ・ガンガン・ズキンズキン
関節リウマチ ズキズキ・ズキンズキン・ジンジン
肩関節周囲炎 ズキズキ・ズキン・ジンジン
変形性膝関節症 ズキズキ・ズキン・ギシギシ
混合性疼痛(混合性の痛み)
術後疼痛 ズキズキ・ビリビリ・ジンジン
腰痛症 ズキズキ・ズーン・ジンジン
腰椎椎間板ヘルニア ズキズキ・ズーン・ジンジン
脊柱管狭窄症 ズキズキ・ジンジン・ズキンズキン
神経障害性疼痛(神経による痛み)
坐骨神経痛 ズキズキ・ジンジン・ビリビリ
帯状疱疹後神経痛 チクチク・ズキズキ・ピリピリ
糖尿病性神経障害 ジンジン・ピリピリ・ビリビリ
頚椎症 ズキズキ・ズーン・ジンジン
脳卒中後疼痛 ジンジン・ピリピリ・ズキズキ(2位と同率)
◆痛みのオノマトペリサーチ
オノマトペから読み解く痛みの種類
http://onomatopelabo.jp/medical/gram/index.html
朝起きたら雪が薄らと積もっていた。日が射してきたら路面が融けだした。でも日陰ではズット融けない。
昨日(1月26日)伊豆大島でツバキの花が咲き始め、恒例の「椿まつり:今年で59回、椿が300万本」が開かれたとの報道。でも”みちのく”のツバキは雪を被り、蕾はまだ固い。
ツバキ(椿と言えば、一般に薮椿(ヤブツバキ)を指す)は日本原産であり、古事記では都婆岐(つばき)・日本書記では海石榴(つばき)と出て来る由緒ある(?)植物である。因みに、「椿」は日本独自の当て字で、中国での「椿」とは「芳椿」と言う東北地方の春の野菜が該当するとの事。
ツバキ(椿)
一般に椿と言えば、「薮椿」のことが多い
学名:Camellia japonica
ツバキ科ツバキ属
常緑高木
薮椿は日本原産の常緑樹
開花時期:1月~3月
花には一重・八重があり、多くの園芸品種ある
同科同属にサザンカ(山茶花)がある
花が咲くのは、ツバキは春早く、サザンカは秋
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