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リチウムを含む新鉱物が発見され、「村上石」と命名

2016-12-17 | 地質
 山口大の今岡照喜教授、永嶌真理子准教授、加納隆名誉教授、海洋研究開発機構の木村純一上席技術研究員、常青(Qing Chang) 技術主任、ジェムリサーチジャパン株式会社の福田千紘課長らの共同研究グループは、リチウムを含む新鉱物を愛媛県上島町岩城島で発見した。発見された鉱物は著名な鉱物学者・岩石学者でもある村上允英(山口大学名誉教授)にちなみ「村上石」と命名された。
 この鉱物は、国際鉱物学連合の新鉱物・命名・分類委員会により新種として2016年10月7日に承認され、11月29日にイギリスの学術雑誌「Mineralogical Magazine」の新鉱物リストに掲載された。
 「村上石」は”LiCa2Si3O8(OH)”化学式で表されるリチウムを多量に含む珍しい鉱物である。見つかったのは、愛媛県上島町岩城島で、「エジル石閃長岩(せきせんちょうがん)」と呼ばれる岩石に含まれ、リチウムを最高で2.5%~2.8%含む。「村上石」を発見した周辺の地層には9300万年前の花崗岩が分布しているが、石の成り立ちや年代には謎が多く、今後、年代測定を進める。今岡教授は「岩城島でなぜここだけリチウムを含む鉱物が存在するのか。研究すれば、大地の成り立ち、日本列島の歴史にも広がっていくかもしれない」と言う。
 ◆国際鉱物学連合 (International Mineralogical Association)
 38ヵ国の鉱物学関連学会の合同により組織される鉱物学における唯一の国際連合。鉱物に関する取り決めを担う。
 国際鉱物学連合の中の委員会「新鉱物・命名・分類委員会(Commission on New Minerals、 Nomenclature and Classification)」は、新種の鉱物の審査と承認を行う委員会。新種の鉱物の確立にはこの委員会の厳しい審査をパスする必要がある。
 ◆リチウム(lithium)
 リチウムは原子番号3、原子量6.941の元素。元素記号は Li。
 常温常圧で銀白色の柔らかい金属。比重は0.534(全金属元素の中で最も軽い)。融点は180 °C、沸点は1330 °C(沸点は異なる実験値あり)。
 リチウムは高性能な蓄電池に欠かせない希少元素。
 リチウム資源は産出量が少なく、産出国が偏っている。2011年の産出量は、チリ:37.8%、オーストラリア:36.7%、中国:12.1%。

 朝起きたら屋根などが薄く雪化粧。昼頃には融けた。
 写真1:朝日。屋根に薄く雪が
 写真2:駐車場の車の屋根にも雪
 写真3:午前の散歩で見つけたダイコン干し


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