静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水技研職員の授業 第4回

2016年10月12日 14時03分05秒 | 研修・見学

水技研職員による授業も4回目です。
今回は中堅女性職員で、この人も水産技師です。

「海の天気図」と題して、海況図の見方や、黒潮が漁模様に与える影響をシラス、サバ、ブリなど例をあげて説明してくれました。

静岡県沿岸の海況図は水産技術研究所のホームページに毎日発表されます。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/01ocean/index.html

ところで、彼女が「海況担当になって何年か」を生徒に聞いてみました。
「7年くらい?」
と答えが返ってきましたが、実はまだ2年目。
もうベテランであるかのような講義に、生徒も尊敬の眼差しでした!

【関東・東海海況速報】
東京、千葉、神奈川、静岡、三重、和歌山の各研究所の連携で作っています。
私が県に入ったときは東京、千葉、神奈川、静岡による「一都三県海況速報」でした。
現在の当番は千葉県です。

当番には、昼までに県内や、連携県から水温情報が送られてきます。
それに人工衛星のデータを加えて、午後5時までに海況図を手作業で作成します。
漁業では大変貴重なデータになります。

以前、環境部門の研究所にいたとき、「地球温暖化の調査のため海水温を測る」話がありました。
そこで私が「水産技術研究所では何十年も前からの水温観測データがある」と海況速報を紹介しました。
漁業以外にも役立つ資料です。

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