水技研職員による授業も4回目です。
今回は中堅女性職員で、この人も水産技師です。
「海の天気図」と題して、海況図の見方や、黒潮が漁模様に与える影響をシラス、サバ、ブリなど例をあげて説明してくれました。
静岡県沿岸の海況図は水産技術研究所のホームページに毎日発表されます。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/01ocean/index.html
ところで、彼女が「海況担当になって何年か」を生徒に聞いてみました。
「7年くらい?」
と答えが返ってきましたが、実はまだ2年目。
もうベテランであるかのような講義に、生徒も尊敬の眼差しでした!
【関東・東海海況速報】
東京、千葉、神奈川、静岡、三重、和歌山の各研究所の連携で作っています。
私が県に入ったときは東京、千葉、神奈川、静岡による「一都三県海況速報」でした。
現在の当番は千葉県です。
当番には、昼までに県内や、連携県から水温情報が送られてきます。
それに人工衛星のデータを加えて、午後5時までに海況図を手作業で作成します。
漁業では大変貴重なデータになります。
以前、環境部門の研究所にいたとき、「地球温暖化の調査のため海水温を測る」話がありました。
そこで私が「水産技術研究所では何十年も前からの水温観測データがある」と海況速報を紹介しました。
漁業以外にも役立つ資料です。