研究所職員の授業も最終回になりました。
今回の講師は、20代半ばです。
某W大学で化学をやってきた変わり種です。
まだ水産技師になってから2年目の新人ですが、仕事でやっている魚の鮮度、保存、食中毒について話をしてくれました。
魚は取り立てが一番新鮮ですが、実は「ある程度時間が経った方がうまみ成分が増えて美味しい」ことなど、生徒も楽しく聞けたと思います。
トリメチルアミンなど魚の腐敗臭成分のサンプルを持ってきてくれて、臭いを嗅いでみました。
嗅ぐ前
嗅いだ後
どんな臭いか想像がつくと思います。
講義の終わりには、先日のカツオ下ろしで話題となったアニサキスの質問があって、講師も驚いていました。
【静岡県の水産技師】
静岡県の水産技師は全部で約60人ほどいます。
県ではマイノリティの職種です!
水産技術研究所のほか、県庁の水産業局、この学園などが職場です。
ほとんどが大学の水産学部あるいは農学部水産学科出身ですが、一部に理学部で化学や気象をやってきた人もいます。
あるいは「農学部に入学したけど、成績が良くなくて水産学科になった」なんて人も。
9月に学園に来ていた水産庁の研修生によると「静岡県の水産技師は人気が高い」そうです。
水産関係の仕事の一つに、県の水産技師になる選択枝もありますよ。