静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水技研職員の授業9 水産加工品

2017年07月19日 08時00分00秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

水技研職員の授業も、1学期の最終回となりました。
今回は水産加工のお話しです。

本当に基本的な
 なぜ加工品が必要か
 水産加工品はどんなものがあるか
 どうして缶詰は腐らないか
などを分かりやすく説明してくれました。

2学期からは県庁の水産業局から行政担当職員を外部講師にお迎えする予定です。

8月19、20日は模擬授業も体験できるオープンキャンパスを行います。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
加えて、8月の学園見学会平日版も14日から18日まで開催します。
土曜、日曜は来ることができない方は、こちらへご参加ください。
なお、どちらも事前に申し込みが必要です。
詳しくはホームページをご覧ください。

お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今週末の7月22日は漁業就業支援フェア大阪会場に出展します。
関西地区の方は、大阪マーチャンダイズマートの2階でお会いしましょう!

 【静岡県の漁業を支える水産加工業】
静岡県はツナ缶において圧倒的なシェアを誇ります。
そのツナ缶はビンナガ、キハダ、カツオなどが原料です。
生徒たちが多く就職するカツオの一本釣りも、ビンナガやカツオがツナ缶に使われます。
静岡県にはツナ缶以外にも釜揚げシラス、干物、カツオ節など多くの水産加工品があります。
水揚げされた魚が加工品にされることで付加価値が何倍にもなります。
これがとても重要です。
特に焼津は日本一の遠洋漁業の基地と言うだけでなく、一大水産加工都市です。
水揚げされる魚、その加工品、さらに製缶や調味料などの周辺産業により地域を支える経済基盤になっています。
そして、水産加工の需要があるからこそ、焼津に多くの魚が水揚げされるわけです。
漁業が水産加工を支え、水産加工もまた漁業を支えています。

 園長のつぶやき
オープンキャンパスの申し込みを受け付けています。
今年も、県内と県外の割合がほぼ一緒。
そして入学者も例年、およそ半数が県外生。
つまり、あの手この手で広報活動をしている県内と、インターネットや漁業就業フェアなどしか広報手段がない県外の認知度が50:1くらいになっているのかも知れません。
九州や北海道の生徒は滅多にないので、40:1くらいかな?
いずれにせよ、県外ではまだまだ認知度が不足。
まだ10倍以上の潜在的な学園入学希望者がいると言えるのはないでしょうか?
広報活動をがんばるしかないなぁ。

ところで、全漁連の出している広報誌「漁協」の164号に学園が紹介されました。
その号の「若い力で未来を創る」-水産教育の現状-と言う特集記事の一部です。
学園の前には鹿児島大学水産学部の先生が大学の水産教育について書かれています。
大学(あるいは学部)の名称から、水産という文字が消えつつあるのを危惧されていました。
これは高校同じ。水産高校という名称が消え、海洋高校に変わっています。
生徒募集には泥臭い「水産」と言う言葉より、爽やかな「海洋」のほうが良いからでしょう。
でも、水産と海洋は全然違います。
海洋高校って何の高校でしょう?
だって農業高校が陸地高校になったようなもんです。
水産は産業だし、海洋は場所です。
最初は名称だけの変更が、だんだん内容も水産から離れてしまうんですよ。
しかし、学園から漁業という言葉が消えることはありません。
それは学園が若い漁業者の育成を通じて漁業振興を図る機関だからであり、漁業に誇りを持っているからです。

コメント
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