漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
12月16,17日の見学会は、ホームページと漁師.jpでご案内します。
すぐに、あるいは別の日に見学されたい方は、園長にご相談ください。
生徒たちを乗せた実習船やいづは、順調に鹿児島に向けて南下しています。
実習船から毎日送られてくるメールは、写真が2枚です。
ブログで、たくさん紹介したいけど残念。
実習船が焼津に帰ってきたら、引率職員が撮りためた写真を紹介したいと思います。
メールは土日も毎日送られてきます。
ですから、ときどき2日分を紹介できると思います。
それでは主直日誌からご紹介します。
【水産高校専攻科生の主直日誌】
今日の海況は凪で、とても過ごしやすい一日でした。朝7時20分に伯方島沖を抜錨し、来島海峡航路の中水道へ8時15分に入りました。
来島海峡航路は小型漁船が多く、普段は潮の流れが激しいのですが、今日は順潮2ノットと流れが穏やかでした。
午前の課業では、力のベクトルや合力と分力など、中学校や高校の時にやったことを忘れていたので復習をしなければならないと思いました。
午後の課業は、漁業高等学園の生徒と一緒に内燃機関の勉強をしました。
普段取っているインジケーター線図を用いて、図示出力の算出をしました。単位を間違えないように注意しながら計算をしました。
この航海では、漁業高等学園の生徒に負けないように積極的にやっていきたいと思います。
(補足説明)
伯方島(はかたじま)・・海運と造船の島。「伯方の塩」発祥の地。
来島海峡(くるしまかいきょう)とは、瀬戸内海中部、愛媛県今治市とその沖の大島との間を隔て、水域においては西の斎灘(いつきなだ)と東の燧灘(ひうちなだ)とを隔てる海峡。日本三大急潮の一つ。
インジケーター線図・・エンジンのシリンダー内圧力とクランク回転角との関係をグラフで示したもの
水産高校の引率教員の報告には
瀬戸内海の難所である来島海峡、佐田岬、豊後水道を経て、九州東岸を南下中である。風は強いが凪穏やかで、実習も順調である。・・・とありました。
専攻科生にも学園生と切磋琢磨(せっさたくま)しようとする気持ちが表れていてうれしく思いました。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
園長のつぶやき
実習船は昨日、鹿児島湾の奥部で餌のイワシを積み込み、漁場に向けて南下をしています。
ブログはタイムラグがあります。すいません。
実習船やいづから、インマルサット(通信用の人工衛星)を使ったメールが届きます。
通信料が高いので写真も縮小されたモノが2枚だけなのです。
とは言え、インターネットは海の上でも使える時代です。
通信料も下がれば、遠洋漁船にワイファイ(無線LAN)が整備されることとでしょう。
今の若者が沖合・遠洋漁業を敬遠する大きな理由がネットに接続できないこと。
それも時間の問題・・・なのですが、漁業は厳しい仕事。
「スマホが毎日使えるか」を気にしている人が漁師として通用するとも思えません。
もっとおおらかに、外国人船員との会話も楽しめるような人が向いています。