静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

実習船やいづを見学

2019年09月24日 09時04分09秒 | 研修・見学

遠洋航海実習に備え、水産高校の実習船やいづを見学してきました。
短い時間でしたが、一ヶ月間の生活となる船内を水産高校の専攻科生が案内してくれました。


実習船は民間の漁船と違って、いろいろなスペースが広いので生徒は驚いたと思います。
その代わり魚を積むスペースが制約されています。


生徒たちは、これから竿作りと一本釣りの練習を行い遠洋航海実習に備えます。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
いよいよ今日からAO入試の願書受付です。
受験希望者は期日までに願書を提出してください!
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ryoushi.jp/regional/22/post_192.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
学園では年齢に関係なく、ホームシックになる生徒がいます。
入学してすぐになる生徒もいれば、遠洋航海実習でなる生徒もいます。
特に遠洋航海実習では、スマホが使えず、陸も見えなくなるため孤立感が強まり、心細くなるんでしょう。
恐らく、ホームシックになるのは恵まれた家庭に育って生徒だと思います。
少子化のため、子供にとって居心地の良い家庭が増えている気がします。

さて、人が成長するとき、遅かれ早かれ親から自立しなくてはなりません。
これは子供だけでなく、親も自覚が必要です。

入学した早々に退学した生徒がいます。
理由はホームシックです。
私は引き留めようとしましたが、保護者の方から
「息子が退学したいと言ってホッとしている。
 漁師になったら、毎日、無事に帰ってくるか心配することになる」
との言葉があり、引き留めは辞めました。

学園の卒業生で、操業中の事故で死んだ人はいません。
漁師の仕事に危険はないとは言いませんが、他の仕事に比べて特段に死亡率が高いことはないはずです。
そんなことがあれば、漁師になる人なんていませんよ!

この保護者の方は「子供を自分の家においておきたい」のだと私は判断しました。
それなら、何を言ってもダメです。

でも、学園に入学するまでは、気持ちのどこかに「子供を自立させたい」と思っていたのではないでしょうか?
「かわいい子には旅をさせよ」
と言いますが、
「ちょっと家から出たら予想以上に子供がダメージを受けている」
とビックリしたのかも知れません。

家だと、子供は親にとって特別な存在です。
でも寮では全員が平等。
気づかいもありますが、だからこそ成長があります。
親も子供もガマンが必要です。

遠洋航海実習では水産高校職員、船員、専攻科生との共同生活となります。
揺れる船内、初めての船上生活で、ストレスも多くなります。
それを乗り越えることで、自信がつき、精神的な自立につながります。

コメント
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