続き 京都学派と「旅館アポリア」 あいちトリエンナーレ:2019年秋の旅(62) 2019年12月12日 17時43分27秒 | 道外の国際芸術祭 (承前) ところで、この作品を見た人や、前項を読んだ人の中には、特攻隊や小津安二郎など先の大戦を取り上げた作品で、どうして京都学派という日本の哲学・思想が登場するのだろうとふしぎに感じた人もいるだろう。 京都学派といっても、はっきりと輪郭が決まっているのではないが、この作品の文脈でいえば登場人物はおおむね決まってこよう。わが国初の独創的な哲学書といわれた『善の研究』の著者、西田幾多郎と、その . . . 本文を読む