日本工芸会正会員として活躍し、北海道を代表する陶芸家のひとりであった大野耕太郎さんの「黄瓷縞手壺」や「青白磁縞手深鉢」が、黒い喪章とともに第12回北海道伝統工芸展(2024年11月5~11日、札幌三越ギャラリー) の会場入り口に並んでいました。
10月に亡くなったという情報は知らせていただいていましたが、公になるまで公表は控えておりました。
大野さんは1953年生まれ。千葉県館山市で育ちました。
大学で陶芸研究会に入り作陶に魅力され、卒業後は美濃焼で知られる多治見市の工業高校窯業専攻科で学びました。滝川市の陶芸センター指導員の職を得て、78年に北海道に来ました。
80年には第20回伝統工芸新作展で道新賞を受賞。83年にも受賞し、2000年には奨励賞も受けています。
ほかにも、現代茶陶展で金賞、第4回益子陶芸展で濱田庄司賞など、多くの受賞歴があります。
大野さんの器は美しいドレープのような曲線の模様が特徴です。
これは「鎬」と呼ばれる、半乾きの粘土の表面を削って稜線を出す技法を用いています。
黄瓷や青磁の器は、清楚で気品のある色合いで、海外でも評価されました。
伝統工芸北海道展の入り口にあった器は、インテリアアクアの協力によるものだそうです。
空知地方の芸術文化振興には大きな寄与のあった方だと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
過去の関連記事へのリンク
■大野耕太郎作陶展 (2009)
■陶居・大野耕太郎作陶展 花生を愛でる(2008年)
■06年の個展
■02年の個展
■01年の個展
※いずれも画像なし
10月に亡くなったという情報は知らせていただいていましたが、公になるまで公表は控えておりました。
大野さんは1953年生まれ。千葉県館山市で育ちました。
大学で陶芸研究会に入り作陶に魅力され、卒業後は美濃焼で知られる多治見市の工業高校窯業専攻科で学びました。滝川市の陶芸センター指導員の職を得て、78年に北海道に来ました。
80年には第20回伝統工芸新作展で道新賞を受賞。83年にも受賞し、2000年には奨励賞も受けています。
ほかにも、現代茶陶展で金賞、第4回益子陶芸展で濱田庄司賞など、多くの受賞歴があります。
大野さんの器は美しいドレープのような曲線の模様が特徴です。
これは「鎬」と呼ばれる、半乾きの粘土の表面を削って稜線を出す技法を用いています。
黄瓷や青磁の器は、清楚で気品のある色合いで、海外でも評価されました。
伝統工芸北海道展の入り口にあった器は、インテリアアクアの協力によるものだそうです。
空知地方の芸術文化振興には大きな寄与のあった方だと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
過去の関連記事へのリンク
■大野耕太郎作陶展 (2009)
■陶居・大野耕太郎作陶展 花生を愛でる(2008年)
■06年の個展
■02年の個展
■01年の個展
※いずれも画像なし