北海道美術ネット別館

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2024年11月2日。またもあわただしい小樽への小さな旅

2024年11月06日 07時30分43秒 | つれづれ日録
 家にこもっていても原稿はいっこうに進まず、そろそろギャラリー巡りをしなくてはなりません。

 2日(土)は、まず小樽へ。

 朝7時半ごろのバスに乗ったら、部活や模試に向かう高校生とおぼしき客が30人以上乗ってきました。
 しかし、8時20分発の都市間高速バス「高速おたる号 円山経由」は乗客8人。
 バスは観光客(とりわけインバウンド)の利用が少ないようです。
 このまま海外であまり知られないでいたほうが、混雑しないので、あずましい(北海道弁で快適だ)な…。
 もちろん、赤字にならない程度に乗ってきてほしいという気持ちもありますが。

 「市役所前」で降車し、市立小樽美術館へ。
 「絵画で見る炭鉄港 伊藤光悦、輪島進一、羽山雅愉3人展」を見て、羽山さんのギャラリートークを聴きました。
 いずれも道内画壇を代表するベテランだけに、見ごたえがある絵画展です。
 トークは、最近の失敗談を「老いるショック」と称して語るなど、雑談っぽいものでした。
(なお、他の2人のトークは前週までに終わっています)

 上の階にも行き「評論家と版画家の交流 酒井忠康への「手紙」」も見ました。
 なぜかかぎかっこがついていますが、文字通り、一原有徳さんが酒井さん(後志管内余市町出身、神奈川県立近代美術館館長→世田谷美術館館長)にあてた数々の手紙を軸とした展示。一原さんは筆まめなんですね(なにせ昔、筆者にもはがきを送ってくださったことがあったくらい)。
 16日午後2時からは池田緑さん(帯広の現代美術家)の講演もあるので、再訪することになるかもしれません。
 
 小樽は、観光客が昼前から並んでいる飲食店が目立ちます。

 長崎屋の中に入ると、地元っぽい人ばかりで、ふつうの人出です。
 
 ラーメン屋「K」に足を向けました。
 筆者のすぐ前で、老人が店の女性に、あんかけ焼きそばについて尋ねています。
 どうやら小樽の名物らしいので、筆者もそれの食券を券売機で購入しました。1000円。 

 具が豊富で、大きめに切ったキャベツやきくらげがうまいです。
 ただ、脂っこさが無いのは良いのですが、その分冷めるのが早くて食味も落ちるような気もしました。早く食べれば済む話ですが。
 
 
 三角市場の横を通り、左に折れて跨線橋を渡り、船見坂をのぼります。
 「S喫茶室」に1年ぶりに行き、コーヒーを飲んでぼーっとしてました。550円。
 
 今季の営業は23日で終了。24日は休みの由。冬場は裏小樽モンパルナスまで下りてきて、出張開店するかもしれないとのことでした。

 紅葉にうっとりしながら小樽駅まで来たら、高速おたる号円山経由が発車直前だったので、乗ることにしました。
 帰路は、窓際の坐席がちょうど埋まるぐらいの利用率でした。

 円山第一鳥居で降りました。
 Retara SPACE で「田嶋裕子作陶展 旅する風と大地の記憶」。3日で終了。

■田嶋裕子作陶展 旅する風と大地の記憶 (2024年10月25日~11月3日、札幌) - 北海道美術ネット別館

札幌の陶芸家、田嶋裕子が、ひさしぶりの個展を開いています。31個のオブジェを並べた空間は圧巻。いずれも釉薬をかけず、異なる色の土を組み合わせて造形しています。個々...

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 田嶋さんから、2027年はドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクト、ベネチアビエンナーレが重なる年なので、いまから旅費をためましょうよ! とハッパをかけられました。

 円山公園駅から地下鉄東西線に乗り、大通で南北線に乗り換えて北12条へ。

 Gallery ESSE で「風のの造形」。

訂正あり■「風の音(ね)」の造形 (2024年10月29日~11月3日、札幌) - 北海道美術ネット別館

新道展に抽象的な傾向の作品を出している安味真理(北広島)、堅田智子(苫小牧)、田中郁子(日高管内浦河町)、楓月まなみ(札幌)、水高和彦(恵庭)の5氏によるグループ展。※以下...

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 古書店に寄りますが、何も買いませんでした。

 南北線→東豊線で、環状通東駅へ。
 茶廊法邑 さ ろうほうむらで「美智子おばさんのひとりごと発刊記念グループ展示会」。
 法邑美智子さんが自叙伝を出版したのを記念して43人が出品。
 なかなかの豪華メンバーで、谷口一芳、杉山留美子、浅野天鐘の故人3氏も。 
 4日で終了。

 東豊線→東西線で、菊水駅へ。
 ギャラリー犬養に行ったら、さっき法邑のカウンターにすわっていたYさんにまた会いました(笑)。
 
 1階の小部屋は、木野羊さんの個展。

 この絵、どっかで見たことがあるなあと思っていたら、ご本人が現れて、やはり8年前に一部を発表していたとのことで、Yさんがおどろいていました。
(北見まで車で往復して、1泊して見に行ってたんだから、自分でもおどろきます)

 木々であり、人のようにもみえる存在がいる森の四季。
 地面に落ちた実を、シカが食べています。
 神話のような雰囲気が漂う不思議な絵でした。 

 上の階では、ツボカワカオリさんの個展「ウロボロス」。
 陰と陽を見る人に意識させるワニなどの絵。
 こちらも不思議。

 Yさんに、月寒中央駅まで車で送ってもらいました。
 

 この日足を運んだ美術館・ギャラリーは計5カ所。
 またしても小樽でゆっくり過ごすことができずじまいです。


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