おもに書籍の装画の仕事で知られる札幌の画家民野宏之さんが10月31日に亡くなったという情報が流れています。
民野さんが毎年個展を開いていた東京・南青山のギャラリー「スペースユイ」が Twitter(旧 X)で明らかにしています。
https://x.com/spaceyui/status/1853026311192850528
民野さんは1956年、岩見沢生まれ。
友人のすすめでアクリル画を描き始め、83年に札幌のギャラリーたぴおで初個展を開き、92年からはスペースユイでも毎年開くようになりました。
筆跡をあまり残さない穏やかな写実の、クリアな色調の絵が中心で、室内風景を静かなモノトーンの縦構図で描いた「Hotel Room」などは忘れられない余韻を残します。
なかでも民野さんといえば本の装画で、黄色い果物を大きくあしらった林真理子『不機嫌な果実』や、透明なカセットテープをモチーフにしたカズオイシグロ『わたしを離さないで』といった本の表紙は、見たら「ああ、あれが」とわかる人も多いはずです。
札幌では「たぴお」のほか、クラークギャラリー(閉廊)や、ビルの4階なのに階段で行くしかなかった CUBE galleries (同)などで個展を開いていたことが記憶に残っています。
ご冥福をお祈りいたします。
□Tamino Hiroyuki web gallery http://www.tamino-hiroyuki.com/home.html
過去の関連記事へのリンク
2012年のクロスホテル札幌での個展(画像なし)
民野さんが毎年個展を開いていた東京・南青山のギャラリー「スペースユイ」が Twitter(旧 X)で明らかにしています。
https://x.com/spaceyui/status/1853026311192850528
民野さんは1956年、岩見沢生まれ。
友人のすすめでアクリル画を描き始め、83年に札幌のギャラリーたぴおで初個展を開き、92年からはスペースユイでも毎年開くようになりました。
筆跡をあまり残さない穏やかな写実の、クリアな色調の絵が中心で、室内風景を静かなモノトーンの縦構図で描いた「Hotel Room」などは忘れられない余韻を残します。
なかでも民野さんといえば本の装画で、黄色い果物を大きくあしらった林真理子『不機嫌な果実』や、透明なカセットテープをモチーフにしたカズオイシグロ『わたしを離さないで』といった本の表紙は、見たら「ああ、あれが」とわかる人も多いはずです。
札幌では「たぴお」のほか、クラークギャラリー(閉廊)や、ビルの4階なのに階段で行くしかなかった CUBE galleries (同)などで個展を開いていたことが記憶に残っています。
ご冥福をお祈りいたします。
□Tamino Hiroyuki web gallery http://www.tamino-hiroyuki.com/home.html
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2012年のクロスホテル札幌での個展(画像なし)