北海道美術ネット別館

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2007年2月24日。遅くなったけど報告(2)

2007年02月26日 04時59分32秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 東西線の発寒南駅の前でおろしてもらい、地下鉄に乗る。
 東西線に乗ったので、まずバスセンター前まで行くことにきめる。

 札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)で「第39回北海道芸術デザイン専門学校卒業制作展」と「OB作品展」
 なかなかおもしろい作品が多いが、ゆっくり見ている時間がない。申し訳ない気がする。
 とくにグラフィックデザインが楽しい。映画「デッサン」のポスターや広告展開など、いかにもありそうな感じ。スニーカーなんかの広告も、いろいろ工夫されている。
 一方で、イラストレーションは、コンピュータゲームに影響されたとおぼしき作品が多い。
 杉谷佳織さん「NOSTALGY」は、葬儀場の提案。たしかに、現代の葬儀場は事務的な感じがする。人を悼む施設という、目のつけどころのよさに感服した。

 OB展では、寺島寛之「feel my soul」と野沢桐子「Red Berry Woods-rela」の絵画2点が、ハイパーリアルな画風で目を引く。
 寺島さんは、道展会友で、今回の作品は昨年の道展出品作。写真と見まごうリアルさだけでなく、若い女性の表情に存在感がある。
 野沢さんは、2002年の道展で「芝桐子」名義で佳作賞を得た人だと思う。この数年は出品していなかった。ちょっと映画の1シーンみたいな場面を得意とする人で、布張りのいすの質感などはびっくりするほど達者だ。



 つぎに、札幌市写真ライブラリー(中央区北2東4、サッポロファクトリー・レンガ館3階)で専門学校札幌ビジュアルアーツ 写真学科16期卒業制作作品展
 さすがにうまいが、昨年のほうがすごかった

 佐藤直「キューピーサラダドレッシング」
 広告試作。おいしそうに撮れている。ただ、シーザーズサラダは被写界深度が浅すぎるような気がする。

 岡崎未果「日常」
 コンセプト明確な点が良い。やかんもワイングラスも、この写真では真鍮製に変わって、時が止まってしまったかのよう。フォークとスプーンの像が不明確なのが惜しい。

 宝福あや「懐かしい家」
 木造家屋6点。こういうの、好みです。でも銀塩で撮ってほしかった。

 宝智さやか「まんのう」
 香川県の村落の表情がよくでて、まとまっている。

 江本祥多「a place in the sun」
 モノクロをフォトショップで処理か? 都市の風景をふしぎな表情に加工している。

 柄澤ムム「コンプレックス」
 若い女性が眼帯や包帯で顔の一部を覆って、正面を向いているモノクロ25枚。コンセプト明確でおもしろい。



 バスのファクトリー線で都心へもどる。

(以下別項につづく。画像は、北電本社前のなつかしい敷石舗装)


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