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■春眠暁を・・“目覚めた親父の小品展”■クリスノゾミ ジュエリー展(4月8日まで)

2008年04月07日 23時50分12秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 札幌駅北口の近くにある「石の蔵ぎゃらりぃ はやし」で、ふたつの展覧会がひらかれています。

 下の階は、陶芸の宙工房(札幌)の川口英高さんと、哲学するブルドッグなどで知られる木彫のアトリエ木夢(同)の岩間隆さんによる2人展。
 といっても、今回はブルドッグの立体はありません(レリーフならあり)。
 目を引くのは、掛け時計のシリーズ。
 とくにユニークなのは、冒頭画像の上の作品で、全体のかたちは鯛(たい)で、振り子部分は海老です(鯛が海老を釣る?)。さらに長針・短針は昆布、秒針はホタテのかたちをしているのです。
 岩間さんは、或る本州の料亭のもとめに応じて制作したそうです。
 このほか、おなじみのフクロウの置物や時計、皿などもありました。
 皮をむきかけたリンゴそっくりの作品も。

          


 川口さんは「氷華文」という新作のうつわが目を引きます。
 厳冬の夜、化粧土のままのうつわ(焼成前)を屋外に置くと、表面が凍って、寒い朝のガラス窓のような紋様がつきます。その部分に色の濃い顔料をつけて焼くと、独特の紋様を生かした意匠になるのです。
 マグカップ、タンブラーなどがありました。

 妙な展覧会のタイトルは、おふたりとも秋にきちんとした個展があるためで
「あまり仰々しい感じにしたくなくて…」
とのことでした。


 さて、2階では、札幌の若手ジュエリー作家で、もっとも活発に作品を発表しているひとり、クリスノゾミさんが半年ぶりの個展をひらいています。
 シルバーや真鍮のネックレスやピアスが中心。
 円に直線を組み合わせた軽快なデザインや、チューリップなど植物をかたどったような有機的なデザインのものがありました。
 また、豆のかたちの小さなお皿や、波のかたちをした指輪などは、女性の目から見ると「かわいい!」という感じなんだろうなあと思います。
 マネキン型の金具にかけたシンプルなワンピースにネックレスをつるしたり、旅行かばんふうの入れ物にならべたり、ディスプレイの仕方にも配慮の行き届いた展覧会でした。




08年4月3日(木)-8日(火)11:00-19:00(最終日-18:00)
石の蔵ぎゃらりぃ はやし(北区北8西1 地図A


□サッポロクラフトTAGのサイト http://members3.jcom.home.ne.jp/art-of-life/woodlamp4.htm#labeltag

岩間隆木彫展(06年)

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